算命学10分レッスン(976日目の2)生時間排除論

算命学10分レッスン(976日目の2)生時間排除論

算命学で時間を使用しない理論的根拠

算命学で使う生年月日は、干支暦で特定された生年月日の十干十二支の記号を、太陽暦の『その日』に当てはめたものです。

十干十二支は、陰陽五行論に基づく宇宙のエネルギーを目に見えるように記号化したものですから、その日の十干十二支は生まれた日の時間と空間の範囲を固定する役割を果たしています。

目に見える形で固定化された時間と空間は、算命学では陰占(宿命)と呼んでいます。

全ての生きものには生まれた日、すなわち生年月日があります。

そして、人間を含めた全ての生きものには、生きて行く行程(運命)があります。

正確に言うと、生きて命を全うするにしても、個々に死ぬまでのプロセスがあると言うことです。

死ぬまでのプロセスを私たちは運命と呼び、その元になる不変の要素(生年月日)を宿命と呼んでいるのです。

しかし、それらは肉眼で見ることができませんので、生年月日で固定されたエネルギーを、宇宙エネルギー(大自然のエネルギー)と融合させて、大自然の側から人間を眺めようとしているのが、算命学なのです。

これは、私が講習会で、口を酸っぱくして繰り返し言っていることの本質です。

ここで、普通に考えると、エネルギーの固定化をもっと細かい範囲の時間単位を使えば、更に詳しく人生を知ることが出来る、と考えるのが一般の人が考える普通の思考です。

しかし、干支暦の成立の過程から考えてみると、干支で表される宇宙エネルギーは、年と月と日がそれぞれ独立しており、どれかがどれかを包括するという関係にはありません。

つまり、今年の4月は今年の4月であって、今年の年干支に含まれているわけではなく、今年の4月と、今年のエネルギーは別々に存在します。

今年は今年、来年は来年、去年は去年のエネルギー範囲にあるのですから、今年の4月と来年の4月、去年の4月は、4月のエネルギーとしてそれぞれ独立し、年のエネルギーの中に内包されて存在しているのではありません。

1日という単位は、干支暦では年や月が無くても独立して存在できますし、月という単位も日や年の存在を無視しても存在できるのです。

しかし、1日という固定されたエネルギー範囲を細かく分類したのが時間ですから、時間は1日という単位が存在しなければ存在しているはずがありません。

つまり、時間という単位は、1日というエネルギー範囲に含まれているのです。

また、1日という単位は、地球が1回転(1自転)する単位ですから、宇宙の法則(大自然の法則)に対して、個人の生まれた日の時間的空間は、1日という単位に於いては、宇宙の法則と一致(通じている)しているのです。

つまり、地球上の最小空間範囲が1日ということになり、生きている人間に定められている宇宙空間範囲(人間の運命)は、生年月日を用いれば良いということになり、時間は不要であるということになります。

この理論を導き出すためには、陰陽五行論とともにある干支暦の成立原理を理論的に捉えられていなければならず、残念ながら四柱推命には原因と結果があるものの、中間の理論が欠けているため、時間の要素を取り入れてしまった、と考えられるのです。

以上、算命学が生まれた時間を取り入れていない理論的な根拠です。

 

2016-02-23

創喜