1970年8月27日生まれの女性

この方は、特に鑑定内容を特定されていないので、一般的な鑑定をしながら、命式の問題点を見つけ悩みを推測して行きます。

陰占

  己 甲 庚

申 卯 申 戌 寅

酉 乙 庚 戊 卯

    戊 辛

    壬 丁

  16 21 47

 

陽占

    調舒星 天印星

車騎星 調舒星 石門星

天胡星 牽牛星 天恍星

 

総エネルギー:192 排気量:5.67 車幅:50 スピード:0.26

 

大運(7才運で逆回り)

7才:癸未 17才:壬午 27才:辛ミ 37才:庚辰 47才:己卯 57才:戊寅

67才:丁丑 77才:丙子 87才:乙亥

 

年運

49才:己亥 50才:庚子 51才:辛丑 52才:壬寅 53才:癸卯 54才:甲辰

55才:乙巳 56才:丙午 ここで大運が変わります。

 

・陰転か陽転か?

 日干己→月支申、天中殺申酉ですから、陽転順位2.陽転傾向。

・生月天中殺があるので、逆転。

・日座天中殺もあるので、申酉天中殺の逆転度合いが確立。

結論:この人の人生は、陰転傾向で推移。

 

さて、上記のようにまず天中殺と三柱から、人生の陽転傾向・陰転傾向を見ておきます。

次に、己卯の性情をザット把握します。(グリーンブック)

グリーンブックには詳しい性情が出ていますので、それをご覧になられていただくとして、ポイントは、日柱の己卯が自然界の現象としては、どのような現象なのかということを考えることです。

己は空間を表す干で、意味としては畑(陰の土質)です。

その畑の下に卯(陰の木質)あるということは、畑があって一見何も植わっていないように見えますが、土の中には植物(刈り取った後の根)が残っている状態と考えます。

本来の畑の機能としては、作物を植えて育てるという役割があるのですが、土中に根っこが残っている状態では次の作物が植えられませんので、根を掘り出して乾燥させ、燃やしてやらなければなりません。

そのためには、丙・丁・掘り出すための農機具(金質)が必要と考えられますので、丙・丁と酉・庚などのエネルギーを上手に使うことが必要です。

しかし、命式には丙は無く、年柱の28元に丁が1つ有るのみです。

また、年干の庚も刃物として根を掘り出すのには使えますが、西の位置の卯を剋すことになりますので、家庭を傷つけることにもつながります。

かなり悩ましい命式といえます。

日干と月干が干合していますが、己は干合で変化しませんので、己卯は己卯です。

しかし、月干の甲は土質に変化しますので、月柱は戊申の質を持つようになります。

戊は石門であり、兄弟であり、南方に出ますので、目下であり、10才未満の自分でもありますので、ここが複雑な現象となって現れます。

元々の牽牛星も変化後の石門星も、陽占天中殺の現象が現れます。

 

陽占を見ますと、北方に調舒星が出て中心星も調舒星ですから、「親克型=親と運気がシーソーゲーム」です。

生日天中殺、生月天中殺、親克型となれば、幼少期に親との関係でかなり問題があったのでは、と推測されます。

 

では、この方の親の星を見て行きましょう。

日干己ですから、これを生じる星、丙が母親ですが、命式には丙がなく丁が年柱28元にありますので、これを母親(偏母)とします。

丁と干合する干、壬が父親ですが、命式にありませんし、陰陽の違いの癸もありません。

こういう場合は、父親の定位置の年干・庚を父親としますが、この庚は父親の役目をする人なので、現実の生身の父親ではありません。

つまり、この人は、父親との縁が薄く、子供の頃は父親と運気のシーソーゲームをしたような関係だったようです。

そのため、父親には相当強い違和感を抱いて育ちました。

また、父親(母親の配偶者)はいないのですが、貴女の父親の役割をする人(庚)は2人いますので、ひょっとして母親が再婚したのかもしれません。

あるいは、父方か母方のどちらかの親に育てられた可能性もあります。

この父親の役割をしてくれた人は調舒星ですから、相当気難しいく扱いにくい育ての親だったと察せられます。

ポイントは、6才頃と17才頃に前進力が削がれていることです。

特に、18才の頃には進学とか就職とか、社会への新たな出発に支障があるような出来事があったと考えられます。

このような状況を乗り越えてこの方の今日があるのですが、47才からの大運で日柱に律音が廻ってきています。

この意味は、もう一人の自分が生まれるという意味ですから、この大運が終わる57才頃にはもう一人の自分がしっかりと認識出来るようになります。

もう一人の自分とは、今までとは異なった価値観を持った自分ということです。

どんなきっかけで今までの価値観と違った価値観を持った自分が生まれるか、この大運の10年間を見てみましょう。

47才:丁酉 48才:戊戌 49才:己亥(今年) 50才:庚子 51才:辛丑 

52才:壬寅 53才:癸卯 54才:甲辰 55才:乙巳 56才:丙午

となり、日柱と律音または対冲になる年を探します。

すると、一昨年の丁酉が日支と対冲でしたから、5旬目の大運に入ると同時に因縁から脱したのではないかと思われます。

つまり、幼少期の育った時代の影響力が無くなったと言えます。

丁度この年には、年支も支合になりますので、前進力に広がりが出て来た感じがします。

そして、昨年は年干支が洩天地比、今年は年干支は無条ですが日干支が大半会となりますので、これまでとは違った空気がこの方の周りを流れ出します。

ただ、中央には亥申の害が廻りますので、何かの喪失感に心が悩まされます。

 

57才からの大運は戊寅で、年支と半会になり日支とは準方三位になりますので、ここをどう生きるかが人生の分かれ目になります。

というよりは、ここをどう生きるのか、今の大運中に計画を立て、準備をする必要がありますので、これから57才までの8年間がかなり重要ということです。

見てきましたように、この方が結婚されているかどうかは分かりませんが、生月天中殺の上に干合の星が載っているため、結婚していても100%夫に頼ることはできません。

また、南は子供の定位置でもありますから、子供さんが居たとしても頼れません。

ある意味自立して、孤独な心を抱えて生きて行かなければなりません。

その覚悟をして望む8年間ということです。

算命学をしっかり勉強して、自分らしい有意義な人生を送る術を見つけてください。

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