算命学10分レッスン(154日目)十二大従星その8
天恍星の世界
この星世界は、人間の一生で言うとちょうど青少年の時代に当たります。
子供の世界と大人の世界の狭間にあるため、精神的な揺れは激しく、社会への反抗、両親に対する反発・反抗といった現象になって顕れます。
いわゆる反抗期ですが、一方では社会や両親、あるいは周りのものから何かを学び取り、環境との和合を計ろうともします。
周りから見たら、本当に生意気な若造に見えますが、この時期に育んだ自身の人生観が一生を生きる指標となるのです。
天恍星の世界は、青年期の人間の姿そのものであり、わがままで正直な世界です。
社会の常識や習慣に縛られること無く、「したければする。したくなければしない」という純粋な心持だけを表現します。
この時代は独立心が旺盛になり、親元から離れた一人暮らしにあこがれます。
生地・生家から離れる巣立ちの星という意味が、この天恍星にはありますが、生地・生家を離れると言う事と、大人になる前の「模索や迷い」も大きく、厳しい精神的試練が課せられる星世界でもあります。
しかし、これからの人生に希望を持ち、夢が夢を呼ぶ世界でも有り、精神的な苦労に強いという特徴も兼ね備えています。
この人の苦労は、決して表面からではわかりません。
現実的に苦労に直面した場合、現実的な思考を停止して、夢とロマンの非現実の世界へと、自分の思考を素早く転換することができるからです。
親元から巣立つということは、孤独な世界へと旅立つことを意味します。
本当は淋しがりやのくせに、いつもきらびやかに振舞って、寂しさを隠しています。
心の寂しさを抑え、常に周りを明るく楽しくする天性があり、そのことから『芸能の星』とも呼ばれます。
この星の所有者に宗教家が多いのも、寂しさを抑えて人を明るくする天性があればこそなのでしょう。
また、学ぼうとする気持ちがあるのですが、記憶を蓄積することができず、雑多な学習しかできません。
ですから、驚くほどたくさん学ぶのですが、驚くほど多くを忘れるのです。
大人になったらあれもしよう、これもしてみたいなどの夢とロマンに支えられ、まだ見ぬ何かに恋し憧れながら、流浪の旅を続ける世界なのです。
孤独で、寂しがり屋で、わがままで、きらびやかな世界が好きな天恍星は、若いときには実際の年よりも老けて見られ、年を取ると若く見えます。
芸能界、タレントなどが向いていますが、もしこの星の所有者が占い師になると、派手な衣装をまとった、オカルト的な占い師になります。
<一般的な天恍星の性情>
天恍星が陽に働いた場合・・・青少年・青二才・幼稚・放浪するロマンティス
ト
天恍星が陰に働いた場合・・・お人好し・押し出しが弱い・神経が繊細
次回は、天恍星の働き場所です。
2013-12-27 創喜