算命学10分レッスン(525日目)自然との対比
干支番号11番
甲戌を自然界に比定しますと、甲は陽の木質で自然の形としては樹木です。
戌は時間的な概念では、晩秋から初冬に当たるので、気候的には寒い山に立っている樹木とみます。
戌の中の28元は、辛・丁・戊です。
辛は金質ですから、この場合、枝打ちなどをする刃物とみます。
丁は火質ですから、寒い気候を暖める役目をします。
戊は土質ですから、大木がしっかりと立つために必要です。
このように、戌に含まれる28元は、全て役割を持います。
また、木質には水質が必要ですが、それはありません。
しかし、算命学には『進気論』というものがあります。
進気論とは、先に進む方向にある気のことです。
戌の先は、亥、その先は子、そして丑と回るので、水を呼び込む位置ということです。
つまり、水の質を通過して行くので、水を取り込むことが出来ると考えるのが進気論です。
★吉星
庚・・・車キ星
辛・・・牽牛星
丙・・・鳳閣星
丁・・・調舒星
戊・・・禄存星
亥・・・天貴星(吉の中の凶)
大木は切り倒して材木にすると人の役に立ちます。
その意味で、刃物の庚や辛が吉星となります。
また、亥は水質ですが、量が充分とは言えませんし、進気の木は水質を呼ぶという特徴がありますので、亥はあっても無くても良いということができます。
★凶星
壬・・・龍高星
癸・・・玉堂星
乙・・・石門星
甲・・・貫索星
辰・・・天堂星
壬と癸は、進気に向かうために吉ですが、冬の水ですから凍ってしまうとみますので、凶に分類します。
この他、甲戌は『根基法』との関係などがあり、判定がかなり難しい干支です。
ブログでは説明し切れませんので、詳しくは別の機会に譲ります。
甲戌を一口で言いますと、
○他家の跡取りとなる養子の星。
○薄情で怜悧な人なので、冷静ですが、魅力の乏しい人という意味があります。
改善策を講じましょう。
2015-01-30 創喜