算命学10分レッスン(コメントへの答え)
算命学の基本的な考え方
私の現在アップ中のブログで、吉星とか凶星とかについて、その星があるとどうなのか、ということが書いてあったりなかったりするので、少し書き足りないのでは、というコメントがありました。
当然、こちらの一方的な講義ですから、当たり前です。という答えはいたしません。
私がこのブログのテーマとしているのは、算命学を占いとして捉えるのではなく、宇宙の普遍的な自然の法則を学ぶことによって、宇宙の真理を知り、人間の存在条件や意味が法則に支配されていることを自覚し、自分の生命(人生)を有意義に送って欲しい、ということです。
人間は、肉体を持っているがために、艱難辛苦が生まれ、幸不幸を感じるのです。
人生にはいろいろな複雑な事象が起こり、さまざまな結果を本人にもたらします。
その結果を予期し、好ましく無い結果を避けることで、不幸を避けるというのが私の算命学の目的ですから、日本人全てが算命学(自然の法則)に通じて頂きたいというのが私の願望であり、ブログ解説の動機です。
そこで、算命学を勉強する人に是非、肝に命じておいて頂きたいことがあります。
算命学は占いではなく『自然の法則理論』です。
その理論の元は、陰陽五行論、相生相剋論、12支論、これだけです。
この3つの基本を駆使して、自分なりの哲学を築いて行くのが、算命学です。
つまり、算命学は占いではないのです。
自然の法則論は理論ですから、それが正しいかどうかは誰にもわかりません。
その理論の正しさを立証する技法として、占技が開発されたのです。
その意味では、自然科学と何ら変わりません。
研究者はある仮設を立てて、その仮設が正しいかどうかを実験するのが理科系の研究です。
しかし、算命学が対象とするのは、人間の人生です。
それは実験できませんから、まず現時点での対象者の命式から過去を自然の法則に当て嵌めて推測します。
例えば、現在30才の女の人が、自然の法則(命式)に当て嵌めると、どんな人生を送って来たかが推定されます。
これが、占いの世界では当たるとか当たらないとかいう行為に当たります。
過去が当たっていれば、その人は命式通り(自然の法則にのっとって)に人生を送っていると考えられ、これからの人生も容易に想定できます。
すると、その人に不都合な出来事が未来に待ち構えていることがわかれば、理論に添って改善策を講じられます。
問題は、命式通りの人生を送ってきていない人です。
つまり、占いが当たっていない人です。
算命学では、命式通りでは無い人が20%はいる、といっていますが、私は違う考えを持っています。
つまり、算命学が宇宙の自然法則である以上、宇宙のこと全てはその影響下にあるはずで、例外はないということです。
当たらないという人こそ、隠された原因(環境)の影響を受けているので、深刻です。
しかし、ちょっと見る幅を広げれば、その原因も容易に分かります。
つまり、鑑定人の考察が足らないのです。
いろいろ書きましたが、要は星の吉凶がどんな影響を与えるかは、算命学の基本である陰陽五行論、相生相剋論、十二支論の3つを正しく理解していれば、その星の影響(現象)は細かい説明を受けなくても自分なりの理屈が通る、ということです。
四柱推命は算命学がまだ一子口伝の学問であったころ、理論部分が抜けた現象部分のみが漏れ伝わったものです。
そのため、全ての現象を一々覚えなければならず、その労苦は大変なものがあります。
この星とこの星が会うと、こうなる。というような決まりを覚えるので、私のような怠け者のぼんやりMANには手が出ない占いです。
現在、算命学で教えている内容は、一般的に詳細の事象を取り上げていますので、何々流などの流派も生まれつつあるようですが、私の目指すのは、あなた流の算命学です。
あなたの人生の重みを、算命学(自然の法則)の世界に当て嵌め、その原則からはみ出さない範囲で、あなたなりの判断をすることが大切なのです。
人の経験や環境は、一人一人違うのですから。
吉凶星の説明不足、というご批判の答えになっているかどうかわかりませんが、是非参考にしてください。
2015-03-10 創喜