算命学10分レッスン(10日目)対冲その4
対冲(たいちゅう)その4
●後天運で天剋対冲が回ってきた時に起こる現象
後天運は、その日、その月、その年、そして大運に回ってくる宇宙エネルギー(干支)が、命式表の中(あなたの身体を作っているエネルギー)に作用して、どのような現象を生むかを考察する未来予測です。
★日柱(西・家庭)に天剋対冲が回ってきたときに起きる現象
日 月 年
柱 柱 柱
癸 ○ ○
酉 □ □
上記の例では、癸と相剋関係にある干は『火質=丁・丙』、『土質=戊・己』です。
地支と対冲関係にある支は、『木質=卯』です。
天干と地支の組み合わせは丁卯と己卯で、この2つの組み合わせが癸酉と天剋地冲の関係にある干支となります。
丁卯と己卯の日、月、年、大運が回って来た時に、癸酉を命式の日柱に持つ人は、コツコツと蓄積してきたもの(信用とか財産など有形無形の蓄積物)や、結婚している人は家庭などにトラブルが発生しやすくなります。
特に、年や月に同時に天剋地冲が回って来た時には、結婚している人には離婚の危機が発生します。
また、家庭内離婚の原因が発生するのもこの時期が多いようです。
★月柱(家系・命・中央)に天剋対冲が回ってきたときに起きる現象
日 月 年
柱 柱 柱
○ 戊 ○
□ 子 □
天干の戊は、木質=甲・乙、水質=壬・癸と相剋関係です。
地支の子は、午と対冲です。
天干地支の組み合わせで、『甲午・壬午』が戊子と天剋地冲の関係にある干支です。
命式の月柱が戊子の人に、日・月・年・大運に甲午あるいは壬午が回ってきた時には、月支は家系の位置ですから、自分の寄って立つ足場にトラブルが起きやすい時間範囲だと言えます。
特に、月柱は月支元命と言われ、自分の存在(命)の源流ですから、この柱が剋されるということは、命に関わるということです。
大運6旬目には、必ずこの天剋地冲が訪れます。
そのため、大運6旬目の60才前後に、寿命が尽きるのが基本です。
しかし、自分の天剋地冲は、身内の年寄りに出ることが多く、自分の父親、あるいは母親が身代わりになってくれることがあります。
言葉を変えれば、親が存命されている還暦前後の人は、親を亡くす時期とも言えます。
★年柱(東・仕事・社会)に天剋対冲が回ってきたときに起きる現象
日 月 年
柱 柱 柱
○ ○ 丙
□ □ 申
天干の丙は、水質=壬・癸、金質=庚・辛です。
地支の申は、寅と対冲です。
この干支の組み合わせで、丙申と天剋地冲に当たる干支は壬寅と庚寅です。
年柱に丙申を持つ人に、日・月・年・大運に甲午あるいは壬午が回ってきた時には、社会生活や仕事などにトラブルが起きやすくなります。
友人や同僚など、横の関係にある人間関係も同様です。
特に、大運と年運が同時に回って来た場合には、社会の第1線から身を引くような状況になりかねませんので注意が必要です。
○算命学知恵袋
対冲関係を改善するためには、通干支という手法を使います。
対冲の関係は、相剋関係でもありますので、その関係が相生関係になるような支を使用します。
人間関係でも、AさんとBさんが不仲の場合、Cさんが中に入ることでその関係が上手く行くことがあります。
それと同じで、対冲の関係が子と午なら、現実は水剋火ですが、この中間に木質=甲・乙を介在させれば、水生木、木生火と3者の関係は相生関係になり、エネルギーが順調に流れることになります。
気(エネルギー)の流れがスムーズなことを順気と言います。
具体的には、仲介する支の質を身近に置くことになります。
つまり、木質(寅や卯)と対冲関係の人は、木質から生じられるか木質を生じる質を利用します。
命式の中にそのエネルギーを持った人と身近に接するとか、そのエネルギーそのものを身近に置くことです。
エネルギーそのものとは、方角・色・物理的な物質などです。
環境の改善をするということです。
2015-05-11 創喜