算命学10分レッスン(605日目)守護神法その4
2、夏木論
夏(巳・午・未)月に生まれた木質は、強い太陽の下で葉が弱り、根も乾きます。
水不足に陥る季節ですから、水質の勢いを得て自らを潤し活気を保たなければなりません。
水質が極端に少ないか無い場合、格好の蒔きとなって地支の火質を生じ、自分は燃え尽きてなくなってしまいます。
そのため、火質が多いことは特に悪いこと(忌神)と見ます。
また、水質を剋す土質も同様に扱います。
つまり、夏の土(未)は燥土ですから、少しの水は土中に吸い込まれ、木の根から水分を吸収することができないからです。
このため、命式に土質が多くあると、人生に災いをもたらします。
水質を生じる金質は、必要なエネルギーですが、刃物という意味もありますので、木質が命式に多すぎるときに限って、守護神とすることが可能です。
夏の木は、かなり厄介です。
もちろん枯れたら困りますが、繁り過ぎても木としては良くありません。
木そのものが成長分や葉に養分を取られ、花は咲くのですが実に養分が行かず、収穫が出来ません。
そのために、一般的には木が生気を発揮する前の2月頃、果樹農家では剪定という作業をします。
人間の摂理もそれと同じ、自然の法則にかなった何者でもありません。
このようなことから、土質や金質を守護神に取ることもありますが、格の高い守護神ではありません。
やはり、王道である水質を守護神に取る場合が、格上の守護神だと言えます。
2015-05-28 創喜