算命学10分レッスン(616日目)守護神法その15
守護神法15
9、戌(10月)生まれの甲(日干)
戌(月支)月生まれの甲は、太陽が完全に地平線の下に沈んでいます。
太陽は全ての生き物を養う存在ですから、養気が地下に隠れ、甲の樹木は枯れた状態となります。
戌月は土用(季節が冬へと移り行く季節の橋渡しの季節)なのですが、秋の気である金質がまだ相当強く残っていますので、丁を守護神から外すことはできません。
戌の土質に立つ樹木は、水質が不足しがちなので、壬や癸の恵も守護神として加えなければなりません。
その上、水質を生じたり、枯れた木を切り出し材木として切り出す庚があれば、高い地位に上りつめる命式となります。
庚・丁・壬・癸は、戌月には是非必要な守護神です。
庚がなくても、丁・壬・癸があるか、戊・己があるかすれば、まあまあの守護神と見ることができます。
命式の中に甲や乙がたくさんある場合は、土用の上の木(戌=土用、甲=木)では役に立ちませんので、木を切り出すための庚を一番目の守護神に取ります。
そのため、命式に庚があれば、木質の干(甲・乙)がたくさんあっても大丈夫です。
また、1個か2個の甲または乙があり、庚がなかったとしても特に問題はありません。
しかし、大運で守護神が回って来ない場合は、貧困になり果てるか、自立の能力を無くすかしてしまいます。
庚の力が弱かったり、無かったりする場合で、丙・丁のある場合は、丙・丁を剋す壬・癸があれば、芸能や技術の世界で大成者になれます。
しかし、壬・癸の両方が無く、地支に巳か午がある場合は、孤立し極貧で下賎な人間になってしまいます。
天干に丙・丁が有り、地支に水質(亥・子)がある場合は、本当に高貴な命式として扱います。
これは算命学で「秋生まれの甲木・乙木は玄武にあり」と言います。
命式中に丁・丙・戊・己だけがある場合は、「従生財格」に入格し、大富(大金持ち)・大貴(高い地位や名誉)の人になります。
まとめ
戌月生まれの守護神は、
1、庚 2、丁 3、甲 4、壬・癸 です。
2015-06-15 創喜