算命学10分レッスン(91日目)

算命学10分レッスン(91日目)

12支論

総論

算命学は「人間は自然の一部である」、とする考え方から出発しています。

そのため、我々の周りで起こる自然現象そのものが、我々の体の内部のエネルギーに直接作用し、あるいは、そのエネルギー自体を内在し人生におけるさまざまな現象を生んでいるとみています。

主に十二支は、時間の概念として認識されていますが、その時間も当然自然のエネルギーの支配を受け、空間(私達の身体)に大きな影響を及ぼしています。

今回は、12種類ある時間の概念とその理論的学問的な背景を学んで行きます。

12支の内部エネルギー

12支は、木星の運行周期が12年であることに着目した古代人が、時間の分類として考え出した生まれ年の約束事です。

木星は、地球から見ると、12年ごとに同じ場所に現れます。

そのため、この木星の現れる周期を12等分し、それを1年の単位とすれば、人間の生活と天空の動きが矛盾なく融合できることになり、生活上便利です。

そして、天空(木星)の12支を地上(地球)に降ろし、地上の五行を天空に上げてみました。

地上の五行(木・火・土・金・水)を天空に上げたところ、天空には5つの惑星があり、五行とピタリ一致しました。

ここで重要なことは、太陽系の主な惑星の一番外側に位置する土星が、他の惑星を包括して地上に再現していると考えたことです。

(太陽から近い順に、水星・金星・地球・火星・木星・土星、これに太陽(日)と月を加え地球を除いた7つの星で、1週間の名前が出来ています。)

人間界を取り巻く宇宙の構造が、12支と五行で表される以上、人間そのものもこれら宇宙に影響されないはずはなく、宇宙にも宿命や運命が存在する以上、人間の宿命や運命も宇宙の宿命や運命と、同等に考えなければならないことになります。

宇宙の宿命や運命とは、宇宙(星など)にも誕生があり、やがて滅びて行くことを考えれば理解しやすいでしょう。

生まれそして死んで行くという過程は、宇宙を含めた自然界共通の真理(宿命)で、生まれてから死ぬまでの行程(運命)も同じです。

そのため、人間の人生における宿命は、宇宙エネルギーという自然界から与えられており、我々が宿命を理解するとき、地上での小さな現象のみならず、宇宙と一体となった感覚でその根本を理解することが重要です。

その意味で、12支の内部に包括するエネルギーの性情を知ることが大切なのです。

次回から、12支の各論について、子から順に解説して行くこととします。

2013-10-16 創喜