算命学10分レッスン(97日目)12支論その6『巳』

算命学10分レッスン(97日目)12支論その6『巳』

総論

巳は陰の火質・南方の陰火・赤・南風などの意味があります。

(陰火とは、地上の小さな火=蝋燭の火、焚き火の火などを言います)

巳は本来は陰の質ですが、子から始まった陽の気が巳の位置で尽き、午の位置で陽の極に達するため、陰の支ではありますが、陽気の集まるところです。

そのため、巳は無陰の正陽と言うこともあります。

また形は蛇として胎児の意味を持ち、日本の神に当てはめると大黒様にあたり、学術学問の神とされています。

自然界の形としては、灯火です。

また、十干に比定すると『丁』です。

1、日柱に巳がある場合の意味

創作力があり、芸術に才能が出ます。

大衆にまみれているのですが、理論的な思考と直感力の間で精神的な不安定さを作り、心が孤独になります。

孤独の中に前進力を秘めていますが感受性が強く、家系や身内との縁が薄い人です。

表面は明るく見得ますが、内面に暗さを持っています。

2、月柱に巳がある場合の意味

巳の季節は初夏ですから、光りのエネルギーはますます増加し、六陽のエネルギーが集積する極となる位置づけです。

そして庚がこの位置で生まれ、次の午に繋いで行きます。

庚を生み出す戊や己の土質は、天禄星や天将星のパワーの源ですから、庚が充分に力を発揮する助けになります。

命式中に剋線の申(金質)があっても、それほど悪くありませんが、亥があると対冲となり人生に安住の地がなくなります。

陽の気が多く集まる巳月生まれの人には、壬や癸の水質が欠かせません。

3、年柱に巳がある場合の意味

年柱に巳がある場合を大駅と言います。

巳は戌・亥から水が集まる辰を後方に、陽気の極まる午を前方に見る位置です。

そのため、人が集まりますので、通路通達の地として大駅と言うのです。

巳年生まれで、宿命中の日支または月支に辰があれば千里龍騎と言い、貴格に入ります。

次回は『午』です。

2013-10-23 創喜