算命学10分レッスン(99日目)12支論その8『未』
総論
未は陰の土質・南方の土用・黄色・無風などの意味があります。
未は、夏が過ぎ稔りの秋へと向かう季節の変わり目です。
寅で生まれた木が午で花を着け、ここでたわわに実を結び、味わうことができるため、味覚の意味を持ちます。
大自然は、ここから裏方に移り始め、表方の主役であった木は滅び、実を残します。
また、裏鬼門の入り口でもあります。
自然界の形としては、田園です。
十干に比定すると、『己』です。
1、日柱に未がある場合の意味
多芸多才ですが、一芸に秀でるものがなく、器用貧乏なところがあります。
外見は少し暗く写りますが、内面は明るく、忍耐強さと強情な面があり、若年期・中年期に幸運をつかみやすい人です。
2、月柱に未がある場合の意味
未の季節は晩夏ですから、陰のエネルギーが増加し、火のエネルギーは弱まります。
内面に本当の姿である徳を秘め、その徳を発揮するときを待っている形です。
しかし、戌の刑や丑の冲があってこその徳は、尊さを発揮できるので、どの位置に刑や冲があっても未は喜びます。
つまり、戌の刑や丑の冲があると良い命式だということです。
また、未の質は複雑に混じり合っていますので、命式中に亥や卯がなければ、火質および土質と考えたほうがわかりやすくなります。
3、年柱に未がある場合の意味
年柱に未がある場合を、花園と言います。
未は雑気ですから、自然界からいろいろな気が集まります。
また、月柱と日柱に戊戌があれば、双飛格となり幸運の宿命です。
次回は、『申』です。
2013-10-25 創喜