算命学10分レッスン(102日目)12支論その11『戌』

算命学10分レッスン(102日目)12支論その11『戌』

 

総論

戌は陽の土質・西方の土用・黄色・無風などの意味があります。

戌は10月頃の季節で、陽の気が地下に隠れている時期です。

戌は4つの土質の中でも中心的な存在で、中宮の星とも言われます。

北西に位置した天門と言われますが、万物が衰退するところであるため、自我・我慢の質を持って自身を鼓舞することが、戌を持った人の特徴です。

自然界の形としては、山岳です。

十干に比定すると、『戊』です。

 

1、日柱に戌がある場合の意味

戌は商人の神とされ、小さな財は常に回り、蓄財・蓄積の才能もあります。

社交的で人と人との和を保つのがうまく、好感を持たれます。

養子や養女の宿命を持ち、他家に入って活躍することが多くなります。

 

2、月柱に戌がある場合の意味

月に戌がある場合、傲慢な性格が最も強く出ます。

火質の多い人は、物事が成就するスピードが速く、金質のある人はその力を増し、辰を得て癸水を生じます。

寅があれば丙が生まれ、芸術の神となります。

ただし、日干が丙または丁の火質に生まれた人は、木質の存在が重要で、もし木質がなければ怪我をしたり病気になったりします。

 

3、年柱に戌がある場合の意味

年柱に戌がある場合を、焼原と言います。

戌の季節は、晩秋ですから、自然界の草木は枯れ、人々はそれを焼いて耕します。

収穫を終えた秋の土は、養分が少なくなっているため、養分の補給をし農耕の春に備えるのです。

命式中の日柱または月柱に卯がある人は、春に運が開き幸運になるための財運に恵まれます。

 

次回は、『亥』です。

2013-10-28 創喜