算命学10分レッスン(111日目)分離条件その1
1、破(は)法・・・不完全な存在
破は、命式の中の3つの地支のうち、2つが下記の5通りの
組み合わせなる場合を言います。
子・酉 丑・辰 卯・午 未・戌 午・酉
破はそれだけでは現象として表面化せず、心の中の問題として
常に心と一体となり、他の位相法との関係によって現象化します
ので、単独で占いに使うことはしません。
あえて破を単独で占いの対象として答えを出した場合、常に物事
がもう少しで完成するという状態であると言えます。
つまり、宿命に破を持っている人は、「もう少しなのに、もう少しで
完成なのに」と、心が常に葛藤しているような状態であると言えます。
破を宿命中に持っている人は、官僚に害されやすく、役人にいじめら
れたり、不利益な扱いを受けやすいと言われますが、大きな現象に
はなりません。
しかし、他のエネルギーの分離条件と重複した場合、果たす役割が
大きくなってしまい、注意しなければならない状況が生まれてしまいます。
●日柱の地支(日支)と月柱の地支(月支)との間にできる破と、月支と
年支の破は、十大主星で算出される人物に、生涯恨みを持つようになります。
例1) 例2)
日 月 年 日 月 年
柱 柱 柱 柱 柱 柱
甲 己 〇 子・酉の破の上に 〇 癸 庚 卯・午の破の上に
子 酉 〇 生まれる十大主星 〇 卯 午 生まれる十大主星
子・酉は破・・甲と己から司禄星 卯・午は破・・癸と庚から調舒星
★十大主星が意味する人物
◎貫索星・・・兄・姉・同類・自分 ◎司禄星・・・正妻・女性
◎石門星・・・弟・妹・仲間 ◎車キ星・・・偏夫(正式な夫ではない)男・野人
◎鳳格星・・・子供・女の子・目下 ◎牽牛星・・・正夫・男・貴人
◎調舒星・・・子供・女の子・目下 ◎龍高星・・・偏母(実の母ではない)・叔母
◎禄存星・・・父親・愛人・妾 ◎玉堂星・・・実母・目上・貴人
●宿命中に2つの破(二重破)がある場合、性癖に特殊性が現れます。
例1) 例2) 例3)
日 月 年 日 月 年 日 月 年
柱 柱 柱 柱 柱 柱 柱 柱 柱
〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇
子 酉 子 未 戌 戌 卯 卯 午
破 破 破 破
破 破
★二重破を持つ人に現れる現象
◎同性に興味を持つ
・女性の場合・・・レズビアン・おなべ
・男性の場合・・・おかま・ホモセクシャル
上記のような性癖は、一般社会では白眼視されますが、算命学の世界では当たり前のこととしてとらえています。
ただ、算命学がいくら命式通りに生きることを肯定していても、法に触れるような行動を是認しているわけではありません。
大切なことは、このような命式を持つ子供などを育てる時には、罪悪感を持たず、おおらかに性の悩みを相談できる環境を作ってあげることです。
そして、合法的にその性癖を処理するような方向へ導いてあげることです。
決して陰にこもることの無いように、当人の良き理解者になってあげましょう。
注意
破のある人が『刑』や『害』を宿命中に持っていると、その現象が2倍に増幅してしまいます。
詳しい現象については、それぞれ刑、害の項を参考にしてください。
次回は、刑法です。
2013-11-06 創喜