算命学10分レッスン(121日目)分離条件その11対冲(たいちゅう=完全破壊)
対冲は、12支を円周上に並べたとき、正反対に位置する2つの支
を言います。
命式の対冲関係は、3つの柱の地支について、その関係をみます。
対冲には、四正・四勢・四庫の3種類があります。
1、四正対冲・・・・・子午・卯酉の2組
対冲関係が最も強く現れます。
2、四勢対冲・・・・・申寅・亥巳の2組
対冲の中では、中間の強さで現象が現れます。
3、四庫対冲・・・・・戌辰・未丑
土質同士の対冲のため、正反対の質のぶつかり
合いではありません。
湿った土質と乾いた土質の重なり合いなので、それ
ほど強い現象とはなりませんが、判断が複雑です。
★対冲を所有する人に現れる現象
1、年柱と月柱の対冲関係
親との縁が薄く、親元を離れてしまいやすい運命です。
もしこの命式を持つ人がいたら、親元から早く離したほうが、その人の
運は伸びやすくなります。
2、日柱と月柱の対冲
自分の夫(または妻)と自分の家系(特に兄弟姉妹)との間に、問題が
起きやすくなります。
また、5年から10年間も、原因のよくわからない長患いをしやすくなり
ます。
3、日柱と年柱の対冲
自分の親と自分の夫(または妻)との間に問題が起きやすい人です。
〇対冲の改善方法
対冲関係を改善するためには、通干支という手法を使うのが一般的です。
対冲は、五行の質でみますと、相剋関係になっていますので、この関係が
相生関係になるような支を使用します。
例えば、子午の対冲は、五行に直すと子=水質、午=火質なので、水剋火と
相剋関係です。
この関係を相生関係に直すために、子と午の間に木質を挟みます。
すると、子=水質 生 寅または卯=木質 生 午=火質となり、気の流れが
スムーズになります。
気の流れがスムーズなことを、算命学では『順気』と言います。
具体的には、命式に寅や卯の木質を持った人と身近に接すること、または、
木質の気を身近に置くことが、算命学でいう環境の改善になります。
次回は、納音(なっちん)です。
2013-11-18 創喜