算命学10分レッスン(139日目)十大主星その16
牽牛星(陰の攻撃本能)の世界
牽牛星は陰の金質で、十大主星の金しつは、人間の攻撃本能として分類されています。
陰の攻撃本能は、集団による攻撃のため、組織の力を利用して目標を攻撃(働きかけると同義)します。
そのため、組織の目的を優先させることで個人の主義主張を抹殺してしまうこともあります。
役人の世界とも言われるこの星は、常に組織の利益を優先し、これと反する個人の利益は殺してしまうという意識が働いています。
体制と共に歩み、反発や反抗することなく、体制や組織のエネルギーを自分の力として活用します。
一見、虎の威を借るキツネのようですが、相当に理知的で知略に長けたエネルギーです。
牽牛星は、はたからは小心者・臆病者と思われるかもしれませんが、自負心・自尊心・プライドなど優越感に裏打ちされたもので、名を惜しみ、これらのものを何よりも大切にします。
そのため、自分の自尊心が傷つけられるような危険な場面に遭遇すると、上手に逃げ出してしまいます。
このような行動は、自尊心とは相反すると思われがちですが、失敗することを恐れて逃げ出したのではなく、責任感という自負心が自分自身にとって傷つくのを恐れてのことなのです。
ほかのどの星よりも強い責任感を持つ星ですが、役目や目的が与えられないと、時として車キ星以上の無鉄砲さが現れます。
しかし、目的があった場合には全く違う対応をします。
目的達成のために障害となるような危険が目の前にあれば、目的達成が何十年遅れようと、最大の自制心を持って、その目的を諦められるのです。
登山に例えれば、山頂を目の前にして下山する勇気(自制心)があるのです。
これは、登山に失敗するという不安からではなく、失敗した後に下される判断への評価で、自分のプライドが傷つくのを恐れることからの行動なのです。
思考形態
思考は水平思考の傾向が強く、物事を観察する視野が広いのが特徴です。
考え方は一般的で常識的ですが、記憶力に優れ法律学や語学に適しています。
ただし、思考のパターンは古典的なので、時代が急変する時にはついていけませんが、その時代の体制の中での名誉や名声は得られます。
経済的な利益に固執せず、自尊心を盾に生きていけるからです。
次回は、牽牛星の働き場所です。
2013-12-08 創喜