算命学10分レッスン(143日目)十大主星その20

算命学10分レッスン(143日目)十大主星その20

玉堂星(陰の習得本能)の世界

玉堂星は陰の水質で、十大主星の水質は人間の習得本能です。

陰の習得本能とは、先人の知恵を受け継ぎ学び、次の世代(子供)に知らしめて行くことを言い、地味な役目ですが人間世界の継続には無くてはならない大切な役割です。

物事を創造するエネルギーと力量は相当強いのですが、時の体制からはみ出すことなく、環境に素直に従い、自分なりの力量を消化して行くという温和で従順な、ある意味では悟りとも言える境地を持っていますので、在野を好みません。

体を使って習得することがなく、頭を使って理解習得しますので、物静かで高貴な世界を作り出します。

物事には相当の貪欲さを示しますが、礼節を守り、争うことをしません。

人生のスピードは遅く、長丁場向きのため、伝統を守る意識が強く、時代の変化や流行に乗ることができません。

その上、頭で物事をとらえることから、理論的な面が悪く出ると、単に理屈っぽくなってしまう危険があります。

判断力と観察力は他の星をはるかにしのぐものがありますが、実現する力量と評論する理論が全く別のもので、玉堂星の外の世界から現れることになります。

思想的な影響力は絶大で、周りの人の人生を大きく変化させるほどのエネルギーを発揮します。

親兄弟などの肉親に対する情愛は厚いのですが、他人とは一定の間隔を保持しながらも長く交際を続けて行きます。

時には身内に対して深入りしすぎ、自分の身内との間の壁がなくなり、客観性を損なってしまうため、自分の人生を踏み外してしまうこともあります。

古き良き文化と伝統を学び伝える役目は、他に比類ないものですが、自己の形成は学ぶことによってのみ成し遂げられます。

★思考方法

思考は、典型的な垂直思考です。

多面的な思考はできませんが、観察力には実に鋭いものがあります。

学問的には、理学・数学・語学などの才能があり、習得能力が平均しているため、学力も平均して現れます。

体制に従う性情から、自分の気質に合わないことでも、全てを吸収する能力がありますが、空想力に乏しく、仮空の夢を作ることはできないのです。

古典を好み、古典文学に興味を持ったり、古い物事をまとめることは得意です。

玉堂星の想像力は、現実的な思索から発想されたものであり、その時々で活用できるものです。

言い換えれば、決して時代の枠を乗り越えない思考の世界と言えます。

この星は、私小説や純文学者に多く、女性の場合、異性に騙されやすい星でもあります。

次回は、玉堂星の働き場所です。

2013-12-13 創喜