算命学10分レッスン(145日目)十大主星その22
組み合わせの悪い十大主星の改善
十大主星が他の十大主星と出会い、変化する状態を十大主星の二連変化と言います。
この理論自体の解説は別の機会に譲りますが、ここでは、運勢に厳しく影響する十大主星の組み合わせと、その改善方法についてのみ述べておきます。
十大主星の要素には、五行論からくる相生関係と相剋関係、陰陽論からくる和合と反発の関係があります。
十大主星同士の関係
<五行関係> <陰陽の関係>
・相生関係 ・和合関係
星ーーー→星 陽ーーー→陰
星←ーーー星 陰←ーーー陽
・相剋関係 =七殺の組み合わせ=・反発関係
星ーー×→星 陽←ー×ー陽
星←ー×ー星 陰←ー×ー陰
七殺の組み合わせ
上記十大主星の組み合わせのうち、相剋関係でかつ反発の関係の組み合わせを「七殺」と言い、この組み合わせを人体星図の中に持っていると、大変苦労の多い人生行程を歩むことになります。
この苦労は、乗り越えることで人間性の向上につながるとも考えられますが、乗り越える時の苦労が大変です。
仲介星(通干支)
算命学は、このような有りがたくない宿命がある場合、その改善策が存在するのが特徴で、相生相剋論によりお互いの星が激しくぶつかり合うエネルギーを和らげ、人生行程を少しでも楽なものにできるのです。
この技法は、算命学では「通干支」と呼ばれますが、わかりやすいようにけんかしている星と星を和合させる「仲介星」と呼ぶことにします。
仲介星の役割
十大主星は、人間に内在するエネルギーが人間の肉体を通して、社会にどのような現象となって発揮されるかという、そのエネルギーと現象を記号化したものでした。
その内在するエネルギーがお互いに反発しあっていては、当人の精神状態が大変です。
そこで、人間社会と同じように、仲介役を置くのです。
人間社会では、2人の関係がこじれた場合、仲介者が中に入って話しをまとめるということがよくあります。
どちらとも仲の良い関係の人物仲を取り持つのですが、五行の世界でもこれらと同じように、剋す関係にある質と質の仲立ちをして、その関係をスムーズにする技法を用います。
例)
木質の星ーー×ー→土質の星
この中間に火質の星を介在させます。
木質の星→火質の星→土質の星
具体的には、火質の人を友人にするとか、赤いものを身にまとうとか、火質を取り入れることで改善を図ります。
七殺の組み合わせ
1、貫索星ー×→禄存星
・禄存星的な生き方をしたほうが良く、財運が高くなる。
この組み合わせは、現実面で最も苦労する。
仲介星は、鳳閣星または調舒星
2、石門星ー×→司禄星
・家庭破りの星と言われ、外に出て行きたがるので、
女性がこの組み合わせを持つと、家庭が不安定になる。
仲介星は、鳳閣星または調舒星
3、車キ星ー×→貫索星
・生き方に困難がともない、人生行程で難関が多く、
生活で苦労の多い人。
仲介星は、龍高星または玉堂星
4、牽牛星ー×→石門星
・社会生活の中で、縦社会と横社会の矛盾を最大限
に自己の中に抱え、両要素が半減してしまい、自分
らしくない生き方になる。
仲介星は、龍高星または玉堂星
5、禄存星ー×→龍高星
・改革と愛のためには手段を選ばず、破壊行為さえも
容認するため、危険人物になる可能性がある。
仲介星は、車キ星または牽牛星
6、司禄星ー×→玉堂星
・限定された範囲の動きに留まり、決して現実の世界
から出ることはないので、あまり心配する必要は無い。
仲介星は、車キ星または牽牛星
7、鳳閣星ー×→車キ星
・現実世界の星を精神世界の星が剋すため、どちらも
現象が弱くなる。
活発に動けば財を得るが短命。
仲介星は、禄存星または司禄星
8、調舒星ー×→牽牛星
・女性は財力で勝負し、男性は力で勝負する。
いつも喧嘩をしているような状態で、野人的な性情になる。
仲介星は、禄存星または司禄星
9、龍高星ー×→鳳閣星
・精神の世界での最大の激突となり、自己矛盾・内面の
葛藤が大きく、精神の休息がない。短命。
仲介星は、貫索星または石門星
10、玉堂星ー×→調舒星
・知恵と星と孤独の星の激突となり、精神面をやられやすい。
激昂しやすい人。
仲介星は、貫索星または石門星
次回は、十二大従星です。
2013-12-16 創喜