算命学10分レッスン(147日目)十二大従星その2

算命学10分レッスン(147日目)十二大従星その2

天報星(てんぽうせい)の世界

天報星のエネルギーポイントは、3点です。

この星の世界は、人間の一生で言うと前世とこの世の中間の時間にあたります。

まさに生命が形成されようとする時間の世界ですから、人間としての意識や自覚はまだ作られつつある生命の中には存在していない時期です。

生まれてくる肉体が、どのような宿命を与えられるのかもわからない状態の時間です。

未来が定まらない不安定な状態の時間範囲を表す天報星には、変転・変化・無の形成などの意味がつけられました。

天報星の特徴は、『無の状態の形成』で、自覚も意識もなく、全く無の状態を作り出せます。

無の状態とは、言い換えれば、どんなことでも受け入れられるということです。

そして、無の世界には時間の概念が無く、空間だけの世界ですから、一度決めたことは必ず実行するのですが、実行時期には無頓着です。

今すぐか、明日か、来年か、十年後かは未定です。

無の世界は空間の世界ですから、学問や知識、仕事や芸事など何でも無尽蔵に詰め込むことができるので、多芸多才の星とも言われます。

一人で何役分の仕事をこなすこともできますが、それが長時間続かず、短時間で息切れしてしまうのも特徴と言えます。

無の世界は受け入れ口が広いので、沢山の習い事をさせる必要があります。

習うものが少なければ、そのものさえ散逸してしまい、人生の目的が夢や空想を追い求めるだけで、迷いの多いものになってしまいます。

例えば、子供の時に子供として、大人の世界から隔離され子供らしく育てられてしまったりすると、大人になってから大人として一人立ちし、社会の中で自己のエネルギーを発揮していくことができなくなってしまいます。

無の世界では、理論的なものより感覚的なものが優先します。

それを最大限に生かすには、持って生まれた多芸多才の道を歩むのではなく、一つの仕事、一つの芸に絞り、その一業または一芸を深く掘り下げ、その中に最大の空間現象を求めて行くことが、自分のエネルギーを大きく輝かせる秘訣です。

天報星の最大の矛盾は、「無限の精神が有限の肉体」に宿っていることなので、成功者となるためには、

有限の肉体と融合させるように精神を鍛錬することが不可欠です。

最大の苦しみとともに、最大の可能性を秘めた星、それが天報星の世界なのです。

★一般的な天報星の性情

・天報星が陽に働いた場合・・・多芸多才・千変万化・お天気や

・天報星が陰に働いた場合・・・自我が強い・強引・一芸に通ずる

次回は、天報星の働き場所です。

2013-12-18 創喜