算命学10分レッスン(149日目)十二大従星その4
天印星の世界
天印星の世界は、人間の一生で言うと、すでに母親の胎内から生まれ出た赤ん坊の時期に当たります。
赤ん坊ですから、意識や思考力は持っていません。
赤ん坊はその誕生によって、親や肉親にいろいろな感情を起こさせます。
しかし、これらの感情は、本人の意思によるものではなく、無心であり、無為であり、そしてこれらの感情を甘受することで生まれる力量により生み出されるのです。
天印星の最大の特徴は、有形世界の無という現象から現れる『受身』と言えます。
受身ですから、どんな人とも上手に交際でき、受身型の社交性を持っているので、人生の行程で争いごとが少なく、人生の浮沈も少なくなります。
人と人との和を作り出すことが無意識的にでき、自分が自覚していないのに他人の運命を変えてしまうという、珍しい特徴があります。
また、この星を持っていて長男に生まれた場合、長男の役目を果たさず、次男や三男に生まれると長男的な役目を果たすようになります。
幼少期に養子に出たり、結婚して他家に入ったりして養子的な立場になったりと、どこかで長男的な役割を果たします。
受身の世界ですから、両親のエネルギーが常に加わっていますし、もし、助けてくれる人がいたら、素直に助けてもらうのが良いでしょう。
心の内は、常に現実の世界だけを歩み、過去や未来には関心を持たず、自然のままに人生を歩んで行きます。
また、受身ですから、会社などの経営には向いていません。
<一般的な天印星の性情>
天印星が陽に働いた場合・・・無抵抗の強さ・人に好かれる。
天印星が陰に働いた場合・・・内面に自我を持つ・用心深い・人を選ぶ。
注;天印星には、特別に『養子の星』という意味合いがあります。
次回は、天印星の働き場所です。
2013-12-20 創喜