算命学10分レッスン(151日目)十二大従星その6
天貴星の世界
この星の世界は、人間の一生でいうと物心がつく時期、つまり入魂の時期です。
生まれた子が、無意識で受身の時代から抜け出し、一人前の人間としての意識が芽生えるのです。
人間として自己の確立に必要な、自意識・自負心などの心理状態が作られ、そして、生きるための術を貪欲に学び取ろうとする時期なのです。
そのため、天貴星の特徴は、『学び取る世界』であり、純粋に吸収する世界なのです。
純粋な学びの世界は、人を疑うことを知らず、正直で実直な人生行程を歩みます。
しかし、疑うことの無い心は、間違った教えもそのまま受け入れて記憶してしまうので、後に間違っていたことがわかっても、なかなか修正ができません。
そのため、逆に教える立場に立つと、用心深く綿密に下調べをし、裏づけを得た上で人に物事を教えて行くようになります。
自分の頭で十分理解できたものを、自分なりに消化し、ゆっくりとしたペースで教えて行くのです。
その行動原理が、学者の星、あるいは教授職の星と言われるのですが、一定の年齢以上になると、思考の上昇ができにくくなります。
積み重ねる記憶の習慣や探究心はかなり強いのですが、中年以上に学んだものが、晩年になって成功の道に寄与することが難しいのです。
しかし、中年期の勉学意欲は常人にはないものがあるのも事実です。
この星の所有者80%の人が、長男か末っ子に生まれるか、その役目を果たすようになります。
また、真面目で古いものが好きな気質から、伝統的なものを重んじ、古典的なものを大切にします。
そのため、流行に乗ることが下手で、自分の内面を表現することもうまくありません。
学び吸収することは上手ですが、表現し放出することが下手なため、時には引っ込み思案になったりします。
自分の主観を入れず、知識を伝達することが上手という裏には、自分の内面をオーップンにすることができないという面を併せもっています。
老年になっても学び取ろうとする熱意とエネルギーがあり、人生の蓄積と内面の練磨を心がける人柄は、温順な人となりを作り出します。
心は常に高く掲げ、崇高で高貴な精神を失いませんが、内面を大切にするが故に、金銭や物質などの現実的なものを軽んじるところがあります。
<天貴星の一般的な性情>
天貴星が陽に働いた場合・・・品性・理知的・自己意識(幼いプライド)
天貴星が陰に働いた場合・・・すごいロマンティスト・品性がない・連続性のない直感
2013-12-24 創喜