算命学10分レッスン(160日目)十二大従星その14
天将星の世界
この星世界は、人間の一生で言うと最も働き盛りの絶頂期に当たります。
帝王の星とも言われるこの星は、常に大衆を手中に収めようとするため、自分から離れて行くものを嫌い、近寄って来る者を好みます。
頭領としての器であるため、社会全体に対しての暖かさは持っているのですが、個人に属する家庭のことについては、極端に冷酷な現象となってしまう面があります。
天将星のエネルギーは12点と、他の十二大従星のどの星よりも大きく、子供の時代にこの星を持つと、エネルギーが消化できず、不完全燃焼の状態になってしまいます。
それは、病気とか怪我という現象で顕れますが、成人すると社会的に大きなエネルギーを発揮し、肉体も剛健になります。
特に、大きなエネルギーを消化させなければならず、それが出来る頭領の立場を得なければ、自分自身が全く輝いてきません。
ナンバー2、ナンバー3では駄目なのです。
ナンバー1になるか、負け犬になるかのどちらかしか道がないのです。
普通の家庭、ささやかな幸せなどを望むのは無りで、もしそのように過ごすとすれば、心の中の不満が大きくなって行きます。
そのため、家庭内が平穏ならば外側の社会の動乱を求め、外側の社会が平穏ならば身内に対して傲慢に振舞い、周りを辟易とさせます。
しかし、本人は周りが辟易としていることなどに頓着しないのです。
騙されても恨まず、攻撃されてもどっしりとしてうろたえず、義理人情には厚く、利の無いことに最大のエネルギーを傾注したりするところがあります。
現実に対する力量と精神力は強力ですが、誰か味方がついていないと満足しないような、無邪気な寂しがりやの一面もあります。
それが、離れて行こうとする者を引きとめようとしたり、憎んだり、寄ってくるものを善悪の区別無く集めて喜ぶ、という現象になります。
また、この星は初代・創始者・帝王など、初代の質であり、人の後を受け継ぐ役目はありません。
成功すればするほど、孤独を深める宿命ですが、どんな高齢になっても、死ぬまでエネルギーを発揮し続けなければ心の平安が保てない、ある意味で悲しい星でもあります。
<一般的な天将星の性情>
・天将星が陽に働いた場合・・・自我心が強い・主義主張を曲げない・強引さ
・天将星が陰に働いた場合・・・小心者・用心深い・神経質・心配性
☆特注
天将星があり、天中殺が子丑・辰巳・戌亥の人は、親に対して甘えてはいけません。また、身内から借金することも厳禁です。
次回は、天将星の働き場所です。
2014-01-11 創喜