算命学10分レッスン(162日目)十二大従星その16

算命学10分レッスン(162日目)十二大従星その16

天堂星の世界

この星世界は、人間の一生で言うと、社会的な活躍に終止符を打ち、次の世代に後を任せて隠居生活に入った時期に当たります。

功なり名を遂げた後のこの世界は、充分な経験に裏づけられた理性と知性を持ちながら多くを語らず、進んで行動することもありません。

役目を終えた後の自分の進退をわきまえ、強い自制心を働かせているため動かないので、時には引っ込み思案とみられることもあります。

悟りと諦めの静かな世界なのです。

天堂星世界には甘えがなく、予告もなく突然に実行し、かつ一人で物事を成し遂げようとします。

派手なことを好まず、世間との交流も地味に長く続くようにと考えています。

言葉のコミュニケーションが苦手で、表現力に欠けるため無愛想な人と見られてしまい、理解してもらうまでかなり時間がかかります。

しかし、一度理解してもらうと、その人との交流は生涯のものになります。

言葉表現が苦手なぶん、音楽・絵画・動物・植物などの人以外の対象との対話ができ、自分の世界を創出しますが、本人に芸術を生み出す才能があるのではありません。

無言の世界に自分を置き換え、楽しむことができるのです。

人生を悟ったような老いた面と、子供のように無邪気な心を持っているため、幼児から老人までどんな年齢の人たちとも同じ立場で話しができます。

大勢の人たちの中では、自ら進んで発言することは極力避けますが、発言する時は全体のバランスを良く考えた発言をします。

精神的で理論的で全体のバランスを優先させた思考は、決してその時の優勢な意見や考えに惑わされず、地位や名誉、名声などにも囚われず、内面的な正しさ第一に判断します。

本質を良く知り視野が広く、守りが固いところから、相談役・調停役・まとめ役などに向いています。

人生の歩みは常に一定で、そのスピードを変えることもなく、粘り強く目的に向かって行きますので、他人からは地味な人と写ります。

しかし、この星世界は利己主義に陥りやすいので、若いときに団体生活をさせるなどして、多くの教養を積み重ねさせることが必要です。

<一般的な天堂星の性情>

天堂星が陽に働いた場合・・・引っ込み思案・老成・用心深い

天堂星が陰に働いた場合・・・無抵抗

次回は、天堂星の働き場所

2014-01-14 創喜