算命学10分レッスン(164日目)十二大従星その18
天胡(こ)星の世界
この星世界は、人間の一生で言うと死の床に着き、人生の終焉を迎えた老人の時期に当たります。
肉体は衰弱し、病に侵されて自由に動き回ることができなくなっているのですが、心は過去や未来を自由に行き来し、空しさを増しています。
現実に生きている意識があるのですが、それが夢のような無意識の世界に近いのです。
肉体はまだ現実の世界にあるのですが、心は精神世界に入ろうとして、現実世界から逃げ出そうとします。
しかし、生きた肉体はそれを許さず、心は再び現実世界へ引き戻されてしまいます。
夢と現実の狭間をさ迷うことが、最大の苦しみなのですが、自分の肉体で自分の精神をいじめることで、エネルギーの消化をします。
これが天胡星の特色でも有り、一般的にみると危険な性情に成りえるのです。
なぜなら、天胡星を持った人が何かに追い詰められ、自分の人生にとって危機と感じると、死ぬことで永遠に生きようと考え、自殺をも辞さない行動に出るのです。
行動のパターンは実に直線的な単純さで、すべてが美意識に基づき、現実の世界の全て、自分の死までも美でなければならないのです。
しかし、心の中の思考は、十二従星の中でも一番複雑で、周りのものからは伺いしれません。
ロマンティストで利害を好まず、精神世界にあこがれ、芸術や宗教の世界を好みます。
神経が研ぎ澄まされているので、感受性が強く、霊感とは違う現実に即した直感力持っています。
肉体にはアンバランスな強すぎるエネルギーを今だに持っており、それが肉体を陵駕してしまうため、肉体の弱さになって顕れます。
孤独な中で芸術を楽しみ、無の世界へのあこがれ、完全主義者として夢の完璧な実現に全力を傾注します。
この夢が破れたとき、死を選ぶ場合がありますので、注意が必要です。
<一般的な天胡星の性情>
天胡星が陽に働いた場合・・・ロマンティスト・直感力
天胡星が陰に働いた場合・・・自意識が強い・現実的
次回は、天胡星の働き場所です。
2014-01-16 創喜