算命学10分レッスン(166日目)十二大従星その20

算命学10分レッスン(166日目)十二大従星その20

天極星の世界

この星世界は、人間の一生で言うと死の瞬間の時期ということになります。

人間は死によって肉体と精神がなくなり、最早役割も時間もなく、空間の世界で自由が与えられます。

空間の世界の自由とは、無限に広がる無の世界ということで、死(天極星世界)はその入り口にあり、無の世界に生まれ出た瞬間をこの世の死の瞬間とみることもできます。

無の世界は、どんなものに対しても差別・区別することなく、同じレベルで受け入れて行く自由な思考能力を持ちます。

自分にとって利益になる人もならない人も、損害を与える人も与えない人も、全く差をつけずに交流するため、お人好し、信念の無い人などと見られますが、もともと人や事象を評価する基準が無い世界ですから、それらの現象は、一途で純粋なものです。

無の世界には、当然のことながら善悪の区別もありません。

ですから、天極星世界の人は、その時々の環境や状況に合わせて、自由に思考や行動を変化させられます。

全の世界では善人を、悪の世界では悪人を見事に演じますが、本人には善悪の見境がついていないのです。

その意味で、自然の流れのまま逆らうことなく生きて行けるのです。

しかし、現実を生き抜くパワーが乏しいので、苦境に追い込まれたときには、人を欺く策略家となることがあります。

この星を持った人が、教養や学問を積み重ねると、学術や技術の分野で特殊な地位を得ます。

現実パワーの乏しさを他人からもらって補う、つまり人の力を借りて利用することが上手なので、この星が2つあれば首相になるくらいの出世ができます。

また、未来を予測する霊感も強く、霊界との交信も可能なほど能力を発揮します。

天極星の能力は、夢を無から作り出す能力で、技術・医学・哲学・宗教性・霊感などがありますが、どれも社会に広く必要なものばかりで、結果として成功者が多く出ています。

しかしこの世界は、自分の成し得た仕事を純粋に喜ぶのであって、善悪の意識は全くありません。

もしこの星を持った学者が、原爆を作ったとしても、原爆の完成を純粋に喜ぶだけであって、それが何百万人の人の命を奪おうが頓着しないのです。

<一般的な天極星の性情>

天極星が陽に働いた場合・・・無心・人の意見に流されやすい・回帰の心

天極星が陰に働いた場合・・・夢が多くなる・自我心が強くなる。

次回は、天極星の働き場所です。

2014-01-19 創喜