算命学10分レッスン(168日目)十二大従星その22

算命学10分レッスン(168日目)十二大従星その22

天庫星の世界

天庫星は「てんこ星」と読んでも良いのですが、先の天胡星と発音が同じで混同しやすいので、私は「てんくら星」と読んでいます。

この星世界は、人間の一生でいうと墓に納まる入墓の時期です。

それまで一体であった肉体と霊魂が別れて、肉体は西方へ霊魂は北方へと出発する時期なのです。

道は西と北の2つあるのですが、どちらか1つを選ぶ役割でもあるので、天庫星の世界は白か黒かをはっきりさせる、中間の無い精神を持った世界です。

死後の世界は無ですから、そこを進むということは、留まるところの無い世界をただひたすら真っ直ぐ進むということで、正直さ、一本木、頑固などの言葉に置き換えられます。

この性情は、粘り強い凝り性となって顕れ、学問・仕事・遊びに関わらず、気が済むまで追求します。

学者の星、歴史の星、探求者の星とも言われますが、プライドの高い星でもあります。

他人には寛大な心を持ちますが、自分自身に対しては厳しく対処します。

そして、現実の世界から精神的なものを学び取る力に長け、粘り強く1つのものを探求する姿は、融通のきかない頑固者に見えたりします。

人と和合する人徳は充分に持ち合わせているのですが、環境に準じて適応し難いので、自分から人との間に一線を引き、人間関係の苦しさを作り出してしまいます。

また自分で決めたことは、どんなに苦しくても喜んで成し遂げようと、素晴らしい粘りを発揮させますが、人に与えられた目的は、それがどんなに良いものであっても受け入れません。

天庫星の所有者は、他人の考えや感情を押し付けられるのを最も嫌いますが、自分から進んで自分の感性によって他人の感情を汲み取ることは好きなのです。

例えば直接的に「何々をしてくれ」と言われれば、当然従うことをしませんが、「何々をして欲しそうだ」と自分が判断した場合には、何々をしてあげるのです。

一見天邪鬼のように見えますが、天庫星は自らの意志ですることを好んでも、人に与えられたり、強要されたりすることを絶対的に好まないのです。

思考は古典的で、古いものに興味を持ちます。

そして、天庫星が人体星図の中に2つ以上あれば、その人は5才くらいまでに死の淵を漂うような状況になり、もしその時死ななければ、中年期おいてそれまでと全く違った仕事に転業転換するとされています。

中年期に仕事が180度変わっても、悲観せず宿命通りの人生と受け取り、若くして死ななかったことに感謝しましょう。

<一般的な天庫星の性情>

天庫星が陽に働いた場合・・・凝り性・神経の集中力

天庫星が陰に働いた場合・・・多才・何事にも固執する

次回は、天庫星の働き場所です。

2014-01-21 創喜