算命学10分レッスン(170日目)十大主星その24

算命学10分レッスン(170日目)十大主星その24

天馳星(てんそうせい)の世界

この星世界は、人間の一生でいうと宇宙空間に人間のエネルギーが飛び散って行き、宇宙の極に行き着いた時点を表します。

この宇宙の極に吸収されたエネルギーは、やがて発せられ地上での生まれ変わりの元となりますが、今は時間も空間も無い世界です。

時間が無いということは、過去も未来も無く現在だけあるということであり、空間が無いということは、幅も奥行きも無く、それでいて点でもないという不可思議な世界です。

ただ瞬間瞬間に発するエネルギーの連続と言え、時間が無いのですから休むことがありません。

そのためこの星世界は、休息の無いいつも忙しい世界となります。

しかし瞬間のパワーは、同時に何種類もの仕事をこなし、与えられた役割を消化できます。

そのスピードは類を見ないもので、感情によって支えられて行動と一体となって回転して行きます。

他のものの追随を許さないスピードは、単独行動という形を取りますが、本人が孤独を感じることはありません。

天馳星には人生の目的は無く、その場その場の役割を黙々と果たすだけなのです。

感性も強いのですが、瞬間のエネルギーの星であるため持続せず、ひらめきのようなものになるだけです。

人を助けても感謝されることを望まず、助けることを当然の役割と考え、その行為を後に引きずることを好みません。

瞬間のパワー発揮ですから、人情に流されることもありません。

また、エネルギーの大きさは、時間の概念を除けば天将星に匹敵するくらいのものを持っているので、エネルギーの発揮が少なければ病気になってしまいます。

毎日毎日が忙しく、休息の時間がありませんが、精神はいつも一定の安定、平常の状態を保っています。

仕事の上で、火事場の馬鹿力的な瞬間最大パワーを発揮できますが続かず、普段は少し手抜きをします。

働き者ですが、見返りの名誉とか財産には無頓着なため、身内の不満を買うことになりますが、本人の心は無の美意識に支配されているのです。

自分自身の喜びを求めることは無く、与えられた役割にのみ忠実な世界なのです。

<一般的な天馳星の性情>

天馳星が陽に働いた場合・・・多忙・安住が少ない・分裂

天馳星が陰に働いた場合・・・安定・遅い・積み重ね

次回は、天馳星の働き場所です。

2014-01-23 創喜