算命学10分レッスン(番外編)貴幼法
算命学には、社会に出る前の子供の育て方に役立つ貴幼法という占技があります。
この占技は、子供が社会に出るまでの期間に限り有効で、年齢とは関係ありません。
子育てに悩むお母さん方にとって、物言わぬ子を育てるのは、肉体的にも精神的にも大変ことですから、この占技が少しでも役立てば算命学を研究する者としては喜ばしいことです。
さて、今回は、2010年9月10日のお子さんについて、貴幼法を観て行きます。
貴幼法は、人体星図の中心にある十大主星を使います。
この子の中心星は、龍高星ですから、龍高星の貴幼法的な意味は下記の通りです。
総論
龍高星は陽の北方気運です。
意味的には、目上・年寄りの座気で、疑問から始まる習得本能です。
全てのものや事象に対して、あらゆる方向から観察しますが、すぐには考えがまとまらず時間が掛かります。
思考がまとまったとしても複雑で、それを手際よく話すことができません。
子供時代には、その表現が簡単すぎたり回りくどかったりして、周りの人が理解できません。
物事の捉え方が多面的なので、子供の表現力では一言で的確に言い表せないのです。
そのため、人から充分に理解されず、思考も安定性の無いものとなる恐れもあり、孤独感がつのります。
思考を表現するのに時間がかかるため、ゆっくりとした年寄りとの生活が合い、子供の頃におじいちゃん、おばあちゃん子で育つと思考が落ち着きます。
反面、人生経験の少ない若い親に育てられると、本人の心が知識に飢えてしまい、放浪性が強く出てしまいます。
もし両親が博識だったり、年を取っていたりすると心が落ち着き、大いなる探究心を発揮します。
思考の根本は知的好奇心であり、探究心はもちろんのこと、放浪性そのものも知的好奇心から来る探究心なのです。
放浪そのものの本質を探究する、というような思考形態を持っているのです。
以上が龍高星を中心星とする子供の貴幼法的考察です。
私は医者ではありませんので、断言することはいたしませんが、この子は側から見ると、自閉症的な状態を呈しているように見え、言葉も遅れており、知恵も遅れているように見えると思います。
つまり、めまぐるしい社会の展開とそれにつれて、育ててくれる親の日常が忙しいため、何がなんだかわからないままの日常を送っているのではないかと考えられます。
「なぜ、どうして」というこの子の基本的な思考形態に結論がでないまま、時間があっという間に過ぎ去ってしまうのです。
本来は、「なぜ、どうして」という疑問を、体験的な行為や行動で自分の努力で身に着けて行くというところから始まりますので、本来は無口な子です。
また、同世代の子供とは話しが合わず、大人の会話に入りたがりますので、これを大人が疎んじてはいけません。
この子の年齢では、会話に入ることは出来ませんので、親や大人の話しに興味深々で聞き入っているような状態ではなかろうかと思います。
そのため、夫婦で話しているときに、この子が側にいたならば、「ね、・・・ちゃんもそう思うよね」などと会話に入れてあげることが必要かと思います。
また、もう一つ重要なことは、龍高星はアクティブな星なので、その動きを止めないことです。
この子の子供時代は、大人には変に老成したように見えますが、それが算命学的には宿命通りという評価です。
子供らしくないなどと、世間で統一された物差しでこの子を見ると、育て方を間違いますので、この子の将来のを見据えて接し方に一考をお願いします。
私は、この子は人生の速度は遅いものの、問題の無い大人に育つと考えます。
可能な限り、のんびりゆったり自分を表現できる環境を作ってあげてください。
以上が、貴幼法を基にした子育ての参考です。
2014-02-13 創喜