算命学10分レッスン(桃太郎の話し)

桃太郎のお話しは、12支と鬼門のたとえ話しです。

良く巷で言われる『鬼門』には、どんな意味があるのでしょうか。

命学には『天門論』という理論があり、これが鬼門の基となっています。

門論は神の通る道を説明していますが、その理論的な説明は今回は置きます。

鬼門は丑寅の方向で、立春の頃にはこの方向に鬼宿(28宿星座=現在の星座はかに座)が回っているところから、鬼宿は丑寅の方向が定位置とされました。

そして丑寅(北北東と東北東)の方向に対する未申(南南西と西南西)が裏鬼門と呼ばれます。

 神の通り道である鬼門には、不浄なものを置いてはいけない、というのが、私たちが子供の頃から聞いてきた話です。

 この鬼門を説明したお話しが、桃太郎の昔話なのです。

桃は木(キ)の兆(キザシ)しと漢字では書きます。

人間は桃の木に例え、木質の桃の木という設定です。

桃は夏の果物ですから、秋になると葉を落とし、枯れたように見えます。

表面に見える全ての活動を休止し、次の春をじっと待つ体制に入ります。

の始まりは8月(申月=猿)、9月(酉月=鳥)は中秋と言われ、10月(戌月=犬)は秋の終わり晩秋です。

これらの季節を従え、葉を繁らせ花を咲かせられない季節をじっと耐えるのです。

これは、目的に向かって地道な旅を続ける桃太郎の姿です。

冬を耐え抜いた桃太郎が、力を発揮する準備(丑月)をし、春の寅月には一気に花を咲かせて生命を漲らせます。

春が開ける寅の方向は、鬼門と言われますから、桃太郎にとっては鬼が島ということになり、日本の鬼が寅模様のパンツをはいている所以です。

そして花を付け、実をつけて夏が終わるのが7月(未月)です。

ここが裏鬼門と呼ばれる方向です。

桃太郎の話しは如何でしたか。

命学は、このように人々の暮らしと密着し、人々の日常生活に欠かせない奥の深い理論なのです。

2014-06-24 創喜