算命学10分レッスン(392日目)恋愛占科その1

算命学10分レッスン(392日目)恋愛占科その1

 

合(かんごう)法

男と女の特別な関係を夫婦と言います。

算命学では、これをお互いが剋(こく)し合いながら引き合い、和合できるという複雑な人間関係の形成と見ています。

つまり、自然界に例えると、相生相剋論では相剋の関係ながら、陰陽論では、陰と陽の関係(+と-)で引き合ういうことになります。

そして、この2つの干が融合すると、その干の質が変化し和合するという理論です。

そのため、あなたの日柱の天干を基準に、命式表の中に干合の関係があるかないかを見て、配偶者のエネルギーの有無を鑑定します。

合関係にある干と干は、以下の通りです。

1、甲と己:陽の木質と陰の土質の相剋関係が、

      土質に変化して和合する。

2、乙と庚:陰の木質と陽の金質の相剋関係が、

      金質に変化して和合する。

3、丙と辛:陽の火質と陰の金質の相剋関係が、

      水質に変化して和合する。

4、丁と壬:陰の火質と陽の水質の相剋関係が、

      木質に変化して和合する。

5、戊と癸:陽の土質と陰の水質の相剋関係が、

      火質に変化して和合する。

以上の5組の組み合わせが、干合の組み合わせです。

こういった組み合わせは、自然界に普通に存在しています。

例えば、火を燃やすのに絶対必要な酸素と、自らが燃える水素が和合(結合)すると、火を消す水になることは、誰でも知っていることですね。

これと同じような現象だと考えてください。

では、この干合はどのように鑑定に使うのでしょう。

を上げて説明します。

 月 年

 柱 柱

 癸 乙

 未 巳

 己 丙

  乙 庚

  丁 戊

この人の日柱天干は『乙』ですから、乙と干合する干が命式の中にあるかないかを見ます。

1、乙の干合相手は『庚』ですから、命式の中に庚があるかを見てみますと、年柱の28元上から4番目にあることが分かります。

2、この命式表の人の宿命に、配遇者のエネルギーが一つある、つまり、配偶者が一人いるということです。

 しかし、配偶者が一人と言っても、必ず結婚できるとか、生涯一人の配偶者と添い遂げるという意味ではありません。

 自然の流れに従えばそのようになる可能性が高いのですが、人生はいろいろな欲望や事情が絡みますので、単純にはいかないのです。

 本来、一人の異性と添い遂げれば、矛盾の少ない人生になるのですが、鑑定に当たっては「配偶者のエネルギーが一つあるので、結婚はこの人にとって矛盾の無い出来事だ」ということになります。

 また、もしも干合する干が複数あった場合、その数だけ結婚、離婚を繰り返し易いという見かたをします。

 何度も配偶者を変えることは、その人にとっては自然なことなのです。

 ただし、現在の日本(複数の妻を持てる国もある)では、不道徳な人と映るかもしれません。

3、干合する庚と同質の『辛』が日柱の3番目に一つあります。

 この辛は、干合する庚と陰陽の違いがありますので、変則的な干合と判定します。

 正式な配偶者のエネルギーではなく、偏夫、偏妻のエネルギーと言われます。

 この偏夫、偏妻は、入籍しない内縁関係であったり、同居しない(どちらかが単身赴任など)夫婦の関係であったり、常識的な夫婦の枠外の夫婦関係を保つことで成立する関係です。

 正式な配偶者の他にこの干がある場合、不倫の関係に注意する必要があります。

4、日干と干合する干が、陰陽どちらも無い場合は、結婚しにくい宿命であるとみます。

 ただし、結婚できないということではありません。

 ただ、結婚したとしても、もともと配偶者のエネルギーが無いのですから、それだけ離婚しやすい関係と判断できます。

 また、形は夫婦でも、友達のような関係とか、仕事上の同志的な関係でくっついているカップルもありますので、判定には慎重な見極めが肝腎です。

次回は、干合する干の位置が、どのような意味合いを持つかを解説します。

2014-07-03 創喜