恋愛占科に関しての補足事項。
恋愛占科を一応終了しましたが、まだまだ疑問に思うことがあると思います。
そこで、干合に関して疑問に思いがちの2つのことについて補足説明しておきます。
1、干合は、男女の関係だけで、同性の関係では成り立たないのだろうか?
こういう疑問を持たれる方もいらっしゃると思います。
では、干合理論の原理を考えてみましょう。
算命学は、男と女の関係は、お互いが剋し合いながらも引き合う奇妙な関係であると規定し、その関係を自然界に当てはめると、剋し合うエネルギーは、相剋関係にある干や支の組み合わせです。
人間は、時間の上に乗った空間(宇宙を占有するのは肉体)ですから、命式表で言うと日柱の天干に当たります。
ですから、自分の日柱天干と相剋関係にある干が、陰陽の違いで引き合う関係にもなる一見矛盾する現象を捉え、干が合うと名付けたのです。
このような現象は自然界には無数に存在します。
皆さんも良く知っている化学の反応式です。
わかりやすく言えば、『燃える』という現象は、ある単体の物質が酸素と化合(干合?)して別の性質を持った物質となることです。
水素が酸素と化合すると、火を消す水になることは良く知られていますが、この現象を現代人はあまり驚きを持って捉えていません。
普通の現象として、関心がないのですが、自分達人間もこの法則に支配されていることを気付いていないのです。
話しがそれました。
ということで、自然界に存在する現象で干合を捉えると、やはり陰陽で区別された男と女という答えが出てきますので、同性どうしの干合は無いという結論になります。
今まではエネルギーの話しでしたが、エネルギーと肉体がミスマッチしている人間もいますので、その関係に干合を当てはめて良いかどうかは、議論が分かれるところです。
私は、全ての物事を陰陽に分ける思想には限界があると感じています、
陰陽の狭間も存在するという考え方です。
日本の神道は、これに近い考え方ですから、日本人は『あいまい』さを受け入れることが大変上手な稀有のDNAを持った民族なのです。
2、結婚している人が、後天運で干合したらどうなるか?
こういった疑問も数多くの方がお持ちのようです。
算命学で干合する時期は、未婚・既婚の有無に関わらず力として働きます。
自然が一番望むことは何か、という原理原則に立ち返って考えてみますと、われわれ生物(動物・植物全て命あるもの)に与えられた自然のエネルギーで一番重要なことは、子孫を残すということです。
干合はそのための男女の組み合わせを促進するために、年運にして10年毎に回って来るのも、繁殖の機会を増やすためだとも考えられます。
つまり、10年周期の干合で出会った人と上手く行かない場合、次の干合で良い相手を見つける機会が与えられる。という具合です。
ご承知のように、一夫一婦制は、人間が勝手に決めた「道徳」という規範に縛られた制度で、自然のエネルギーの法則を反映したものではありません。
命式にある配偶者のエネルギーだけ、矛盾無く配偶者を持つことができるのです。
ちなみに、イスラム世界の男性は、4人の配偶者を持つことが許されています。
しかし、これもイスラム教を信じる社会が決めた決め事に他なりません。
自然の法則を無視して、時の権力者によって生き方(価値観)を強要されるからこそ、人の悩みが生まれます。
余分なわけのわからないことを書いてしまいましたが、要するに、干合は男女の間を見る占術であって、同性間には適用されないということと、後天的に回ってくる干合は異性を引き付ける時期であり、それは結婚していようがいまいが関係ないというのが結論です。
その時に、現実としてどのように対応するかは、その人その人の力量に委ねるということです。
次回は、数理法を開始します。
2014-08-15 創喜