算命学10分レッスン(449日目)数理法その10
数理法による寿命の研究を、このブログのテーマにするかどうか悩みましたが、算命学の到達レベルがまちまちな上、学ばれている方々の個性も把握できていないので、重いテーマを無責任に公表すべきでないという結論にいたりました。
ご承知のように、算命学は無情の学問ですから、その無情さを克服できる強さがあるかどうか、教える側としても見極める必要がありますので、いくつかの項目で公表できない部分がどうしても出てきてしまいますので、ここがブログの限界だと考えお許しください。
本日は、教本7-2の2ページ、十大主星の稼動力の算出と読み取りの項目を勉強します。
1、十大主星の稼動状況
陽占人体星図で算出される十大主星は、現実世界に対する行動のパターンとして、人生に強く影響します。
基本的には、陰占から算出された十大主星が稼動していればいるほど、自分らしい人生を送っていることになりますが、稼動していない場合、何となく人生に物足りなさを感じ日々を過ごしていることになります。
そこで、どの星を輝かせれば自分らしく生きられるのか、ということをテーマに勉強します。
★算出方法
陰占の月支から十二大従星を算出し、その点数を使用します。
例)
日 月 年
柱 柱 柱
丁 癸 甲
亥 酉 辰
壬 辛 戊
甲 〇 癸
〇 〇 乙
ステップ1)
上記陰占から、全ての干をリストアップします。
甲・乙・丁・戊・辛・壬・癸 の7種類の干があります。
<注意>
この場合、干の数は関係ありません。
つまり、命式には甲が2つありますが、2つあるということは関係ないということで、1つでもあれば有効だということです。
ステップ2)
命式の月支は酉です。
酉から、上記でリストアップした干それぞれから算出される十二大従星を出します。
酉
甲 天報星 3点
乙 天馳星 1点
丁 天貴星 9点
戊 天極星 2点
辛 天禄星 11点
壬 天恍星 7点
癸 天胡星 4点
ステップ3)
上記を点数の大きい順に並べ、日干『丁』から十大主星を算出します。
この段階で、十二大従星は御用済みとなります。
日干『丁』
11点 辛=禄存星
9点 丁=貫索星
7点 壬=牽牛星
4点 癸=車キ星
3点 甲=玉堂星
2点 戊=調舒星
1点 乙=龍高星
ステップ4)
この人の陽占人体星図を見てみます。
北方=玉堂星
南方=車キ星
中央=禄存星
東方=調舒星
西方=牽牛星
判定
点数が高い星の稼働率が高い、あるいは稼働率を高くしなければならないとみます。
この人の人体星図にある星は、点数で見る限り禄存星を除いて、あまり稼動していないようです。
禄存星は11点ありますので、稼動している星と判断できます。
しかし、実際にこの人の現実的な生活を見ると、点数ほど稼動していない場合があります。
どちらにしろ、基本は点数の大きい星を輝かせることが大切です。
点数の大きい星が輝けば輝くほど、他の星も輝いてきますし、自分らしさが出てきます。
また、陽占人体星図に現れていないけれども、比較的点数の大きな星があります。
貫索星が9点もありますから、この人の守備本能(用心深さや頑固さ)も稼動していると見ることができます。
次回は、気図法の応用、進路の選択についてです。
2014-09-18 創喜