算命学10分レッスン(質問へのお答え)

算命学10分レッスン(質問へのお答え)

 

ブログ読者(教本購入者)の方から下記のような質問をいただきました。

 

ご質問

(算命学10分レッスン446日目数理法その9)
実際に毎年毎数値を算出すると、
道路のカーブ具合が具体的にどのように変化するかは
先生の仰るように命式や大運年運での位相法でも現れるなぁと実感します。
年毎に各五質を数値化することで毎年の変動がわかりやすくなっているのは長所と感じますが、
その年に数値が高い五質は十大主星の能力としても六親法の対象人物への思い入れ、気にかける度合い?としても表出、または無意識下で強弱があわられるのでしょうか?

 

回答

十大主星や十二大従星の特徴は、まず大運でみます。

例えば、十大主星に車キ星が出た場合、その大運の10年間の雰囲気は、車キ星的なものになると判断します。

質問にある「十大主星の能力」という意味は、十大主星の本能(行動の特徴)という意味だと思いますが、その意味ではその星の影響を受けます。

しかし、5柱法に関しては、人生の紆余曲折あるいは寿命をみるために算出しますので、その時々の人生への影響(特徴)は、次のような判断をすると良いでしょう。

 

1、天中殺による人生の雰囲気の判断。

2、陰占命式表日柱による判断。

3、陽占で中心星による判断。

4、陽占の極星による判断。

5、大運による判断(おもに十二大従星)

6、年運による判断(おもに十大主星と支)

7、月運による判断(おもに十大主星と支)

8、日運による判断(十大主星と十二大主星)

 

これらの要素は、着物を着るようにあなたの体にまとい付きますので、全てを総合して的確な判断を下す技量を磨くことが重要です。

 

人が現世に生きているということは、陰占命式表(人間の霊魂と肉体)に上記の様々なエネルギーが覆い、その上に人間社会の常識とか慣習とか、法律とか所属団体の規約とか、社会的な取り決めという制約が覆いかぶさっているのです。

算命学を勉強するなら、少なくとも最も外側から覆いかぶさっているものを除外し、本質を見極める力を持つことを心がけなければなりません。

私がいつも言っている『人間は自然の一部であるから、常に人間と自然を合致させて考えてください』ということの意味合いがここにあります。

人間社会で染み付いた垢を、意識して落すことは大変難しいのですが、自然を意識することで比較的簡単にクリアできます。

 

この思考こそ『ロマンティック』なのです。

 

<蛇足>

ロマンティックという言葉の語源は、ローマ人のようなという意味です。

ロマンティックという本来の意味は、ギリシャという規律国家に対して使われた言葉です。

古代ギリシャは、全てに於いて厳格な規範を持っていました。

その象徴は、ラテン語です。

ラテン語は、正式な文章や学術の論文などに使用する権威ある言語でした。

時代はローマに移り、この窮屈な規範を逸脱する動きが出てきました。

権威ある枠からはみ出すことで、自由な発想を生もうとしたのです。

『型破り』、これがロマンティックの本質です。

この時代、ラテン語を使わない書物が多く書かれるようになりました。

ラテン語を使わないということは、学術書などの権威ある書物ではなく、下世話な内容を盛り込んだ書物です。

それらの書物は、当事の方言?(イタリア語・フランス語・スペイン語など)で書かれたため、ロマンティク(ローマ人のように型破り)な書物と言われました。

これらの書物は、恋愛小説や紀行文など人々の暮らしに密着したものが多かったので、たちまち庶民の間で流行しました。

そのため、今でも人々は恋愛小説をイメージして、「ロマンティック小説」と言っているに過ぎません。

男のロマンとは、尊大な空想的野望(型破りな)を持つことを言います。

 

十何年か前、カップヌードルのCMソングにこんな一節がありました。

「常識っていうやつと、おさらばした時に、自由と言う名の切符が手に入る・・・」

これこそ、ロマンティックを適格に表現した歌詞でした。

カップヌードルは、『ロマンティック ヌードル』だったのです。

私たちも、ロマンティック算命学を目指して、精進したいものです。

2014-10-20 創喜