算命学10分レッスン(502日目)実践偏
命式と自然の法則とのマッチング
算命学は自然の法則を人間に当て嵌める自然科学だ、ということを折りに触れて話してきました。
しかし、そんなことを言われたって、どうすれば良いの?
という方も多いと思います。
今日は、そんな考え方の基本となる思考の方法を述べてみますので、参考にしてください。
『庚子』という37番目の干支があります。
この干支の構造は、空間(身体)が庚=陽の金質、空間が乗っている時間が子=陽の水質です。
これを自然に当て嵌めて考えてみましょう。
まずあなたがそんな状況に置かれていたら、どんな状態になるかを考えてみてください。
もちろん、自然現象としてどうなるかということです。
金属が湖とか海の水の上に乗っているのですから、放っておけば水中に沈んでしまいます。
水の中に沈んでしまう、ということは、世間から隔離されてしまうということです。
世間から隔離されるということは、世間の役に立たない人間になってしまうということです。
いつ沈むか分からないということは、自分の存在がいつ表面から消えてしまうかと不安で、心が全く落ち着かないということです。
まだ沈んでいないにしても、自分でも必ず沈むことは予感できているため、沈んだらどうしようなどと常に考えているため、不安を先取りする人になってしまいます。
要するに、物事(特にネガティブなこと)を先走って考えるようになるということです。
そのような不安感から、無意識のうちに現実逃避の心が働き、社会の表面に立つことを避ける人になってしまいます。
しかし、静にしているとすぐに沈んでしまうので、ばたばたとあわただしく動き回り、沈む力に抵抗しなければなりません。
年中忙しく、また沈みかけたり、必死の努力をして浮き上がったりするので、浮き沈みの激しい人生になるというように読みます。
こんな風に命式を読んで行くのですが、この命式の人は、その不安感が大きくなると心が不安定になり、ふわふわと外を当ても無くさ迷ったりという現象が現れます。
この状態を精神科医に話すと、うつ病などと精神病の病名を付けられ、薬を処方されてしまいます。
蛇足
私の依頼者(お母さんが依頼)にも日柱が『庚子』の女性がいらっしゃいました。
お母さんによると、行動パターンは算命学の通りでした。
しかし、時すでに遅し、精神科医にかかり、入院治療を施されている状態でした。
うつ病は、投薬が始まるとカウンセリングなどの精神的な治療は、かえってアダになることがあります。
親しいお医者さんに聞いたところ、投薬治療を受けているうつ病の患者さんは、自殺するリスクが高いので、関わらないほうが良いということでした。
この他、
辛亥、辛丑、辛巳、辛卯、辛未などは、自然と干支のマッチングの考えを訓練する良い教材になります。
辛亥は、清流の底に沈む宝石=掬い上げてやらないと輝けない。
辛丑は、泥土の上に乗った宝石=沈んでしまうので、引きこもりに通じる。
辛巳は、火の上に乗った金属=下から炙られ溶ける寸前の金属。
辛卯は、植物の芽を摘む鋏=綺麗に整えられるけれど、伸びない。(盆栽)
辛未は、焦土転がっている宝石=泥まみれのため、洗ってやらないと輝けない。
こんな風に、干支を自然現象捉える思考ができるようにすることが、算命学上達の秘訣です。
2014-12-18 創喜