算命学10分レッスン(511日目)自然の法則と支合
算命学が自然と一体であるということは、算命学が自然を観察して生まれた学問である以上当然のことですが、自然を征服したとする私たちの傲慢さが、なかなかその思考を中心に据えることを許しません。
自然を理解しなければ、算命学の論理も机上の空論に終わってしまい、人間の人生を占うなんてとてもおこがましい所作だと言わなければなりません。
私は、自然の法則を知ったうえで、算命学の理論の成り立ちを、読者の方たちが身を以って会得されることを望んでいます。
その観点から、算命学の支合の理論を見て行きます。
支合とは、自然の気の流れです。
なぜ支合が自然の気の流れなのでしょう。
皆さんも毎日のように、テレビで天気予報を見ていると思います。
天気図を思い出してください。
低気圧とか高気圧は、西から東に移動していませんか。
これは、地球の空気が西から東へ移動するという自然の普遍の法則です。
その原因は、地球の自転にありますが、その地球の上に乗っている私たちの身体を流れる気も、自然の法則通りに流れていれば、楽な人生が送れるという理屈になります。
支合は、命式の中で、子~丑、亥~寅・・・というように、西から東へ流れるエネルギーを言います。
この支合を阻害するエネルギーは、害法です。
命式の中に、支合を直角に横切る子~未、丑~午・・・などです。
気の流れを阻害するとは、自然の中ではどういった現象として顕われるのでしょうか。
西から東へ流れる気に逆らって、東から西へ流れる気の流れがあります。
台風です。
台風は発生して間もない頃、エネルギーを増加させながらほぼ西方向へ進みます。
この進路は、命式の中にある対冲です。
エネルギーのぶつかり合いです。
その後、台風は勢力が落ち着くと、西から東の気の流れに押され、北上を始めます。
この状態が害法として算命学で説明されます。
そして、台風はある程度まで北上すると熱帯低気圧となり、自然の気の流れに同化して東へと流れて行きます。
小さな台風である低気圧も、周りの空気を吸い込み、特に東側では害の方向に気の流れを作り、北側では対冲の方向に気の流れが生まれます。
低気圧が人間の生活を乱すという認識は、生きている人間なら誰もが感じていることですが、気象学という科学が解明したと思い込んでいるのではないでしょか。
算命学がとっくに位相法という理論で説明していたのですが、算命学を人の運勢占いにしか使っていなかった人々には、そのつながりに思いが及ばなかったのです。
「自然で起こる現象は、必ず人間にも起こる」
このことを肝に命じて、今年は自然を眺めるように心がけてください。
2015-01-07 創喜