算命学10分レッスン(512日目)自然の法則と算命学
今年の初めは、人生と自然が一体のものである、という観点から物事をみられるような思考法について書いています。
しかし、その自然も、私たちが信じて疑わない法則が正しいとは限りません。
その意味で、まやかし(見た目)の法則に騙されることなく、本当の真実を見極める力も大切です。
例えば、水は高い所から低い所へ流れる、という俗説は、ともすれば自然の法則と考えられています。
しかし、自然を良く観察してみてください。
水が必ずしも高い所から低い所に流れていないことが分かります。
水の流れは、ある種の物理的な力によって、その見かけの流れが出来上がっているのです。
皆さんも学生の時、ガラスのシリンダーを水に差し、水がガラスのパイプを上部に遡る実験をしたことがあると思います。
この時、水を押し上げた力は空気の圧力でした。
何十メートルもある大木が、子から水をくみ上げ、最上部の隅々まで水を届ける仕組みは、まだ誰も解明していません。
毛細管現象では、何十センチかの水の上昇は説明できても、30メートル、50メートルの水の上昇のメカニズムは解明できていないのです。
また、地球は丸いので、大きな視点で見ると、どこが高所でどこが低所かは判別できません。
ですから、一般常識として、水は高い所から低い所に流れるのではなく、重力に引っ張られて流れているのです。
そこで、算命学は、自然の普遍の法則として、水は戌亥から辰巳の方向に流れると規定しています。
地球の自転から生じる気の流れに準じる道筋を流れているとしています。
戌は西北の山、亥はその山に端を発する小さな水の流れです。
その小さな流れが延々と流れ下って、辰巳の場所で大海に流れ出ます。
これが算命学で規定する自然の水の流れです。
なぜ、私がこんなことを言うのかと言うと、
中国大陸での水(川)の流れは、概ね戌亥から辰巳に流れているのですが、ヨーロッパのドナウ川や日本の日本海側の川などは、反対方向に流れているのではないか、という理屈をこねる人がいるからです。
彼らに言わせれば、算命学は必ずしも自然の法則に合致していないというわけです。
地表を流れる川の流れは、前述したようにその流れる環境によって方向を決まりますが、地下の奥深くを流れる水脈は、法則どおりに戌亥から辰巳の方角に流れているようです。
これは、地球の自転に引っ張られているからでしょう。
取り止めがなくなりましたが、自然を見極めるためには、先入観とか固定観念に囚われては、その本質に行き着けません。
自由な発想力を持ちましょう、というのが本日のテーマでした。
2015-01-08 創喜