算命学10分レッスン(530日目)自然との対比

算命学10分レッスン(530日目)自然との対比

 

 

干支番号16番『己卯』

己卯を自然界に比定しますと、己は陰の土質で自然の形としては畑です。

卯は時間的な概念では春に当たり、物質としては草花や蔦です。

の下にある草と考えると、地上の部分を刈り取られた草の根が、まだ地中に残っていると考えられます。

 人間の営みからこのことを考えると、大切な農耕のためには、地中に残っている根を掘り出して天日で乾燥させ、火で燃やすことが次の稔りをもたらす大切な作業となります。

 天日は丙、燃やす火は丁ということですから、火質がありがたいということになります。

吉星

・・・玉堂星

・・・龍高星

・・・天禄星

・・・天将星

凶星

・・・牽牛星

・・・車キ星

寅・・・天極星

卯・・・天胡星

・・・天報星

・・・天南星

先にも述べましたように、己卯は地中に残された根ですから、これが蔓延っていては他の作物が作れませんので、金剋木と刃物(金質=酉)で剋すのも悪くはありませんが、自分自身の支を剋すということは、自分の妻の座を剋すということなので、家庭にトラブルが起きることになり妻帯者にはお勧めできません。

 この命式が女性の場合、子供が病弱であったり、夫と自分の親との関係がうまく行かなかったり、夫婦の仲が良くても子供が生まれなかったりします。

この日生まれで、他の干支が全て火質か土質になっている場合、稼穡格(かしょくかく)に入閣します。

 また、先に述べた理由で酉の対冲にあっても、己卯には吉となり禍にはなりません。

稼穡格(かしょくかく)

 日干が土質で止まる人で、他の干支が全て土質であることが最高の稼穡格です。

 稼穡格は大器・大富の命式で、女性がこの命式の場合、結婚は言うまでも無く、最高の人間関係を築ける人となり『双飛胡蝶』と呼ばれます。

 

一般的な評価としては、黙々と自分の人生を歩む平凡で庶民的な人です。

働き者の配偶者に恵まれるでしょう。

2015-02-06 創喜