算命学10分レッスン(番外編)大運天中殺の入り方・出方

算命学10分レッスン(番外編)大運天中殺の入り方・出方

 

寿命の講習の時に、ある方から「大運天中殺の終わりの5年が大切だと聞いたのですが」という質問がありました。

この質問は、皆さんが共有する疑問だと考え、ブログで回答をさせていただくことにしました。

 

大運のメカニズムは天中殺の時間範囲が虚になるという理論ですから、基本的には虚になったところに周りのエネルギーが流れ込み『陽転』します。

しかし、天中殺に入る前の5年間に陰転するか陽転するかの鍵があります。

大運に入る時に財産や家柄など、陽転の結果の果実として得られたものを持ったまま天中殺時期を迎えると、陰転します。

また、天中殺に入る前の大運との関係で、分離条件があれば陽転します。

しかし、直前の大運に分離条件も融合条件も無い人は、その前の大運を見て、そこに半会や大半会などがあると、陰転します。

つまり、良い条件で天中殺に入ると陰転し、悪い条件で入ると陽転するのです。

その結果、どんなことが起こるかと言いますと、陰転した人が新しく事業を起こしたり、積極的に社会に働きかけたりすると、全財産を失ったり、地位や名誉を失ったりする一方、財産も無く地位や名誉もない人が大運で何かをすると、予想を超えた結果が得られます。

この場合、結果のほとんどは現実的なもの(お金、財産など)に置き換わって、手にすることになります。

天中殺の生き方として、本来は受身の姿勢を貫くことが良いのですが、天中殺期間中は、何かと積極的に動きたくなるような、気持ちを突き上げられるような雰囲気になりますので、ほとんどの人は動いてしまいます。

その結果、自分の力量を超えた現実(財産・お金)を手に入れてしまった場合、天中殺時間の終わる残りの5年が、大変に重要な時期になります。

天中殺の間、活躍した自分を越えた自分を、本来の自分に戻すという作業をしなければなりません。

そうしないと、自分の人生航路の器を外れ、本来の人生を送れなくなってしまうのです。

つまり、空間と時間で構成される自分の肉体が膨らみ過ぎて、時間の流れのパイプに戻れなくなってしまうのです。

これは、肉体の消失(死亡)を意味します。

 

こう書いても、チンプンカンプンな方もおられると思いますが、この大運天中殺の問題は、天中殺時期が動いたり(回光条件)、異常干支との関係があったりと、簡単には理解できません。

理解できないのが当たり前で、私もブログでどう説明して良いか分からず、手探りの状態でこの記事をアップしています。

そのため、皆さんには何となく、大運天中殺の中での成功は、その中で決着をつけておかなければならない、ということを知っていただければ、と考えています。

2015-03-10 創喜