算命学10分レッスン(556日目)自然との対比
干支番号42番『乙巳』
乙巳を自然界に例えますと、乙は陰の木質で、草・花・蔦などの柔木です。
巳は陰の火質で、地上の灯火(焚き火・蝋燭の火・炭火)などです。
乙は草・花ですから、火の上に花が座していると考えると、少し自然の状態としては無理があります。
巳は夏と考えると、乙は夏の草花となり、自然界にある姿として矛盾しません。
乙は自分が座している巳(火質)に、木生火と常に気を洩らしている状態です。
女性なら、生じるという現象は、子供を生むという現象と同じですから、良い干支だと言えますが、男性は自分のエネルギーを洩らしてしまいますので、発展性が無く良くない干支とみます。
また、草花(乙)の根本が火(巳)ですから、この草花は、他の植物の根から養分をもらわなければなりません。
そのため、算命学では乙巳を倒挿(接木)の花と言っています。
女性の場合は、他家に嫁いで人生を成功させる(花を咲かせる)のと同じような意味です。
厳密に言いますと、自分に根っこが無いのに、何かに接いで成功するということです。
庚(干合)とは、女性にとっては夫につき従う形となり、理想的な形ですから、他の干に庚があるのは良いことです。
巳と対冲の亥は、乙の下を剋しますので、夫婦に反目をもたらします。
庚や辛が多いと、乙は金質で痛めつけられますので、あまり良くありません。
乙巳に限らず、日干乙の女性が庚を2つ以上持つということで、配偶者が2人以上存在するという宿命に加えて、剋されすぎ(傷つく)という暗示ですから、改善が必要です。
もし、乙日生まれの人で、異性の出入りが激しい人がいたら、庚や辛が多いことが想定されます。
男狂い、女狂いなどと俗世間では言いますが、それも命式の為せる技なのです。
庚が一つだけの人は問題ありませんので、誤解の無いようにしてください。
★吉星
庚・・・牽牛星
壬・・・玉堂星
癸・・・龍高星
子・・・天胡星
丑・・・天堂星
辰・・・天南星
★凶星
辛・・・車キ星
亥・・・天極星
※人生の特徴
身体を使った演芸などの才能があります。
華のあるきらびやかな人生ですが、女性の場合ですと、異性関係が多くなります。
2015-03-18 創喜