算命学10分レッスン(番外編)算命学の学び方
算命学は難しい。
時間もお金もかかるが、今ひとつどうも良くわからない。
などと思っておられる読者の方々から、良くメールをいただきます。
中には、個人的な鑑定に類するような質問も沢山いただきます。
しかし、コメントやメールでの個人的な質問には、一切お答えしておりませので、しかとしているように見えると思いますが、ご容赦ください。
さて、私のブログで算命学を学ばれている方々は、算命学に興味をお持ちで、しかもある程度の知識をお持ちの方々が多いと思います。
そんな方々でも、なかなか算命学の本質を理解できないと言われる方がいます。
なぜでしょう。
東京では、本日桜の開花宣言があり、受験シーズンも終わりを告げました。
皆さんも受験勉強の経験があると思いますが、算命学の勉強も受験勉強のような勉強をしていると、上辺は分かった気になっても、本質的な部分を捉えられないので、かなり難しい勉強だと感じてしまいます。
算命学は自然の法則理論ですから、本来は占いではなく学問です。
文科系の脳ではなく、理科系の脳が必要なのです。
文系の勉強は、主に暗記して覚えるという作業を行います。
理系は、原理原則だけを勉強して頭に叩き込めば、あとはそれらを使った応用という個人的な作業をします。
つまり、算命学の勉強で必要なのは、宇宙のエネルギーの法則を理論化した、『陰陽五行論』と『相生相剋論』だけなのです。
それを難しく見せかけているのは、馴染みの無い漢字(当用漢字にはない)で書かれた「算命学用語」というわけです。
例えば、日干「庚』の女性は結婚がし難い。と習います。
すると、それを暗記して、庚の女性が結婚し難いという占い的な部分のみを覚えたとしても、実践には役立ちません。
それは、単なる知識に過ぎないからです。
庚という干は、自然界の法則のある性質を目視化するために当てた記号に過ぎません。
庚という干を見たら、金質=金属を思い浮かべ、金属の性質である形を変えにくいということを思い浮かべれば、人に合わせて自分を変えられない(自我心が非常に強い)から、究極の人間の和合の形である結婚には不向きな人、との理論が成り立ちます。
このことは、占いでも何でも無く、単に自然界の掟です。
そのような考え方が自然に出来るようになると、庚をどうすれば安定した結婚生活が送れるように改善できるか、など思考の広がりを持つことが出来るようになるのです。
算命学の本質を学び、考え方を身に付ければ、長い時間を掛けて膨大な事例を暗記しなくても、俯瞰するように真実が見えてきます。
今の算命学は、長い間かけて宗家が積み重ねた「算命学で見た現実との比較事例」ですから、時代に合わないものも多々あるのです。
そんなところから、いろいろな矛盾も指摘されています。
例えば、南半球で生まれた人は。とか、同性婚と干合理論との関係は。とかです。
一応、算命学としての答えはあるようですが、算命学が発展する過程において、想定されなかった問題が多いのです。
これらへの答えは、算命学を教えてくださっている先生方によって、答えは微妙に違っています。
しかし、それで良いのです。
自然の法則論と人間の生活をマッチングさせるのは、その人自身ですから、算命学の定理「陰陽五行論」と「相生相l剋論」から外れない限り、その人なりの正しい答えなのです。
以上、取りとめなく書きましたが、算命学は、暗記して覚えようとしないことです。
算命学の勉強方法は、いつも自然の法則と人間の性を結びつけて考える思考形態を養うことです。
これさえできれば、目の前がぱっと明るくなります。
2015-03-23 創喜