算命学10分レッスン(576日目)位相法

算命学10分レッスン(576日目)位相法

 

 

相法

位相法とは、天干地支三柱のエネルギーの相互作用を、自然の気の流れを基準として、それに陰陽五行論および相生相剋論をクロスオーバーさせ、人間の人生における宿命の役割をみて行くというものです。

人間が個々に持つ宇宙エネルギー(気)は、人が母親の身体から分離し肉体として個別に存在し始めた時(誕生日)に、地球上を覆っていた「気」を取り込むことで宿命のエネルギーが形成されます。

あなたの誕生日に、地球上を覆っていた気とは、その年のエネルギー(地球が太陽を1周する間は同じエネルギー配置=年柱)と、その月のエネルギー(月が地球を1周する間のエネルギー配置=月柱)、および、生まれた日に地球上を覆っていたエネルギー(地球が自転で1回転する間のエネルギー配置)の3種類のエネルギーです。

エネルギー『気』は目に見えませんが、感じることはできます。

現代語では、これを「気配」と表現しますが、あなたが感じる気配を他人に伝えることは大変難しいことです。

そこで考え出されたのが、エネルギーの記号化です。

目には見えないが、万人が感じる気配を記号化したのです。

記号化は、「気」を共通の感覚としてコミュニケーションの俎上で議論・研究する対象物とすることが出来るようになりました。

これによって、人間の皮膚で覆われた個別の空間(身体)内部に取り込まれているエネルギー(魂)の正体を知ることができ、生年月日の3つからなるそのエネルギーの相互作用も分かるようになりました。

その3つの相互作用を、宇宙エネルギー論として理論立てしたのが、位相法なのです。

そして、その相互作用にはお互いに融合する場合(融合条件)と、分離(分離条件)する場合があることも理論的に分かってきました。

理論で想定できる現実の人生の着地点は、やはり現実の結果と比べないと正しいか否か、が分からないので、現実を検証する必要があります。

検証とは実際に生きている人間の人生を想定し、その結果を後年に見なければなりません。

そのため、算命学の理論体系の成立には、気の遠くなるような時間(2000年以上)を要したのです。

このように考えますと、算命学は占いと言うよりは、宇宙エネルギーを科学的に捉えようとした基礎研究だといえます。

その研究の目的は、宇宙エネルギーの法則を、自然の一部として存在している人間の人生の有り方に応用しようとするものです。

端的に言えば、哲学を理科系の頭で整理した学問なのです。

文化系の哲学は、人間の現実(実際)から真理を推し量る学問なので、人によって千変万化の学説が存在しますが、理科系の哲学(算命学)は、真理(宇宙エネルギーの法則=自然の法則)から人間の現実(実際)を想定しますので、だれもが同じ結論に素早く到達できるということになります。

この哲学は『人間、如何に生きるか』ではなく、『私は、如何に生きるか』ということです。

その意味では、この理科系の哲学(算命学)も千変万化ですが、通常の哲学とは意味合いが違います。

ごちゃごちゃ書きましたが、位相法は、理科系の頭で考える哲学の入り口という大切な位置付けにある、と私は考えておりますので、この機会にかなり深く掘り下げて行きたいと思っています。

2015-04-16 創喜