算命学10分レッスン(577日目)位相法その2
位相法『破法』
今回から位相法の各論に入って行きますが、融合条件よりも分離条件について知ることの方が改善策を講じる上で必要ですから、分離条件から始めることにいたします。
破法その1
破(は)法とは、陰占命式の3柱の地支が、下記4通りの組み合わせのどれかになる場合を言います。
子と酉 丑と辰 卯と午 未と戌
早見表をお持ちの方は、表⑪に「破」と記してある欄の上と左にある支の組み合わせです。
理論的には刑法を破るということから組み立てられたのですが、占技としてはそれほど有用ではありません。
しかし、破は心の中心を変化させるという原則がありますので、表に出ることはあまりありません。
他の位相法との関連において、現象が表面に表れることになります。
つまり、害と破が命式にある人は、害の現象が倍化して顕れるというようにです。
宿命に破法を持つ人に起こる現象をあえて上げれば、常に物事が完成する一歩手前の状態で、いつも心に葛藤を抱えている状態だということです。
イメージとしては、物体の角と角がぶつかって、少しひびが入った状態です。
原形は留めていますし、見た目も問題ありませんが、厳密に言えば不完全な状態で存在していることになります。
人間に当て嵌めますと、表面的には何も変わったことの無い普通の人ですが、心に小さな傷をもっている人です。
心の小さな傷ですが、それが人間関係に微妙な影響をもたらします。
自分の生命の根源は月柱ですから、その月柱の支と破の関係にある支との間に算出される十大主星が意味する人物に、生涯恨みを持つようになります。
例1)
日 月 年
柱 柱 柱
甲 癸 ○
子 酉 ○
子と酉は、破を形成します。
子の上の干(天干=日干)は甲、酉の上の干(天干=月干)は癸ですから、甲と癸から算出される十大主星は玉堂星です。
この命式の人物は、玉堂星が意味する人物(実母・目上の女性・地位の高い女性)に生涯恨みを持つことになります。
例2)
日 月 年
柱 柱 柱
○ 癸 壬
○ 丑 辰
丑と辰は、破を形成します。
丑の上の干(天干=月干)は癸、辰の上の干(天干=月干)癸ですから、癸と壬から算出される十大主星は石門星です。
この命式の人物は、石門星が意味する人物(弟・妹・仲間)に生涯恨みを持つことになります。
対象人物を幾つか挙げてありますが、その人物全てに恨みを持つと言うことではありません。
そのうちの誰かにです。
また、別の見方をすれば、恨みを持つような何かがその人物との間に起こるということを暗示しているのです。
例えば、幼少の頃、母親から酷い仕打ちを受けたとか、女の先輩あるいは上司、あるいは社長の奥様などに何か酷い仕打ちを受けた(彼氏を盗られた・・・!?)などです。
破のある人は、自分より目上の女性に彼氏を紹介しないほうが良いのかもしれません。
ここに十大主星が意味する人物を列記しておきます。
★貫索星・・・自分より年上の同性の兄弟姉妹(自分が男なら兄・女なら姉)・自分自身
★石門星・・・自分より年下の同性の兄弟姉妹(自分が男なら兄・女なら姉)・仲間
★鳳閣星・・・男の子供・目下の男性
★調舒星・・・女の子供・目下の女性
★禄存星・・・父親・愛人・妾
★司禄星・・・正妻・(広義の女性)
★車キ星・・・偏夫(内縁関係の夫)・広義の男・野人
★牽牛星・・・正夫・(広義の男)・身分(地位)の高い男
★龍高星・・・偏母(実の母親ではないが、母親替りの人)・叔母
★玉堂星・・・実母・目上の女性・身分(地位)の高い女性
2015-04-17 創喜