算命学10分レッスン(580日目)位相法その5

算命学10分レッスン(580日目)位相法その5

 

 

刑法その1

自刑

命式表の中に、亥と亥、午と午、辰と辰、酉と酉の組み合わせを4種類を言います。

(日柱・月柱・年柱のうち、2つの柱の支の組み合わせです)

既存の力を分散させるという意味があり、西方刑とも呼ばれています。

この力は内部に働き、出来上がっているものとか完全なものなどを撹乱し、破壊してしまうというような現象を生み出します。

ここで一つの実例を上げてみます。

柱の支が亥で、年柱の支が亥の女性がいます。

当然自刑の持ち主ですから、自刑に所有者に表れる現象から逃れられません。

本人は算命学を知らないので、全く気付いていませんでしたが、いつももめごとを作り出すような思考をするので、長く続いた友人が一人もいません。

人間関係において親しくなった人と、常にトラブルを生み出すような言動や行動をしてしまうからです。

いろいろと話しを聞いてみると、人との出会いの当初は、良い人も悪い人も無条件にその人を受け入れますが、親友のような間柄になるにつれ、相手の言動や行動に難癖を付け始め、どうでも良いような些細なことを取り上げて非難してしまい、関係が壊れてしまうという繰り返しだということです。

一般に、相手への批判や非難がどんどんエスカレートして、2人の仲はやがて修復不能な状態にまでなってしまうのです。

このような現象は、夫婦の間のどちらかに自刑がある場合にも起こりますので、離婚する確率は格段に大きくなります。

・亥の女性も、離婚を経験していました。

刑の持ち主の特徴は、友人関係とか夫婦関係とか、家族とか家庭などの出来上がったもの、あるいは会社や組織、人の上下関係など成立したものを自らが壊しにかかるので、壊される側にはその理由が理解できない場合が多くあります。

たとえば、折角親しくなった人が、何の理由もなく自分を避けるようになったとか、習い事の教室に通い始めても2・3回も行けばもう行かないようになってしまうとか、飽きっぽいと取られるような行動になって表れることもあります。

それらの行動は、自刑の所有者であれば、無意識のうちにですが確信的に行っている行動なのです。

そんな意味で、自刑の所有者は何となく孤独感を味わうことになります。

改善策は、人とあまり深く付き合わないということです。

付かず離れずの関係を維持することが必要です。

具体的には、同じ人と会う回数は少なければ少ないほどもめごとは起こり難いので、多くても週に1・2回程度に留めておくことです。

また、自刑の所有者が身内や友人にいた場合、その人が起こすごたごたを覚悟し、甘んじて受けるか、付き合いを疎遠にするかを考えなければなりません。

ごたごたを起こすために自刑の所有者は、常に人の欠点や失敗、弱みをついて非難してきますが、それは悪意からではなく、自刑のなせる業なのです。

とにかく、付き合うのが難しい人です。

また、自刑の所有者は、賭け事が好きで強いという特色があります。

言い換えれば、賭け事に嵌りやすいということも出来ますので、注意してください。

2015-04-21 創喜