算命学10分レッスン(593日目)対冲その3
天剋地冲(てんこくちちゅう)
対冲の中で、天干が相剋関係になっているものを言います。
例)
日 月 年
○ 庚 丙
○ 申 寅
天干は、丙(火)剋庚(金)で、相剋関係。
地支の申と寅は対冲関係。
天剋地冲を命式に持つ人には、対冲と同じような現象が顕れますが、対冲よりも強い現象となります。
天剋地冲も、対冲と同じように現れる場所によって意味合いが違います。
その基本となるそれぞれの柱の示す意味を、再度確認しておきます。
●日柱
方角は西で、自分自身を表します。その他家庭とか蓄積などの意味合いもあります。
自分自身の立ち居地ですから、家庭を形成する(配偶者)や家庭そのものも意味合いに含まれます。
つまり、ここに後天運で対冲が回って来た時には、家庭が壊れる(家庭崩壊)とか、配偶者との激突(離婚)などの現象が起こる、と読みます。
●月柱
方角は中央で、自分の家系、命の基盤などの意味合いがあります。
自分は生物学的には親から生まれてきているのですが、その命は脈々と連なる家系の流れの中にあると考えられています。
そのため、天干で表す空間は、現実を生む親の位置と考え勝ちなのですが、算命学では先祖そのものを表すと考えています。
そのため、月支元命(げっしげんめい)と言います。
●年柱
方角は東で、社会との接点とか、仕事などを意味しています。
自分を取り巻く環境という意味あいがあります。
そのため、年柱の天干は父親、28元は母親の定位置とされています。
月柱でも述べましたが、生みの親はあなたの命の源ではなく、生きて行く上での環境という位置づけなのです。
今日は上記のことをしっかり押えてください。
次回は、後天運で天剋地冲が回ってきた時に起こる現象について、解説します。
命式にある場合の現象は、対冲の項を参考にしてください。
2015-05-08 創喜