算命学10分レッスン(595日目)対冲その5

算命学10分レッスン(595日目)対冲その5

 

 

対冲(たいちゅう)その4

音(なっちん)

地支対冲関係で、天干が同じ干が命式にある場合、なっちん(納音)と言います。

1)       例2)        例3)

 月 年    日 月 年     日 月 年

 柱 柱    柱 柱 柱     柱 柱 柱

 甲 ○    甲 ○ 甲     ○ 甲 甲

 申 ○    寅 ○ 申     ○ 申 寅

上図のように天干が同一(例の場合は『甲』)で、地支が対冲関係が納音です。 

音は宿命にあると、人生の生き方が大変難しくなります。

空間のエネルギーが同じなので、物事を頭(思考=理屈)では理解しているのですが、現実(地支=時間の経過)が対冲関係で激突しているため、行動が何となくまとまり難く、考えていることとはチグハグな結果になったりします。

このチグハグさは、納音の関係がどの柱の間で起こるかによって意味合いが違ってきます。

1)のように、日柱と月柱の関係が納音の人に起こる現象。

柱は自分を意味し、月柱は家系を意味します。

この2つの柱が納音ということは、自分と家系の関係にチグハグな面が現れるということです。

家系との関係に於いて、中庸ということがなく、家系との関係が深くなるか浅くなるかの両極端の現象しか表れません。

家系との関係が深い場合、家系に縛られて自分の夢を追いかけられないとか、夢に向かって進むのを邪魔されたりします。

具体的には、家系を継ぐために地元に縛られ、なりたいものに成れなかったり、好きでもない人と結婚させられたりします。

家系との縁が薄くなった場合、家系を省みることなく自由気ままに生きて行けます。

例2)のように、、日柱と年柱の関係が納音の人に起こる現象。

日柱の自分と、年柱が意味する社会(職場・友人知人・生きて行く上での環境)がチグハグになります。

社会性は、人生行路の大きな部分を占めるため、相当矛盾に満ちた生き方を強いられます。

つまり、外側に向けた人間性と、内側に向けた人間性が、他人(社会で接点を持つ人)から見ると、全然違って見えるのです。

自分では気が付いていないのですが、人間関係に於いて不信感を持たれてしまう可能性が大いにあります。

例3)のように、月柱と年柱の関係が納音の人に起こる現象。

柱は家系の流れで、年柱は大きな意味での環境ですから、人生の始まりから関わる一番身近な環境は両親と言えます。

この2つの柱がチグハグな関係ですから、両親が自分(あなた自身)の家系と上手く行きません。

そのことがあなたの足を引っ張るようなことになります。

例えば、両親が自分の両親(あなたから見ると祖父母)と上手く行かず、あなたを育てる過程で家を飛び出したりして、もめごとを抱えている場合などは、当然あなたの幼少期の育ち方にも影響します。

また、あなたの生き方で家系が傷ついたり、あるいはあなたの生き方を家系が阻害したりしますので、なるべく家系を頼らない生き方をしなければなりません。

自分自身で、初代運(子丑天中殺)として人生を切り開くことで運が開けるのです。

家系からの応援が受けられないというハンディから、人生をかなり用心深く生きて行くことになります。

2015-05-12 創喜