算命学10分レッスン(603日目)守護神法その2

算命学10分レッスン(603日目)守護神法その2

 

 

守護神法その2

守護神見取り法

質概論の1

木質の本質を考えるときには、自然に生えている木を思い浮かべてください。

まず木には土が必要です。

しっかりと根を張って頑固に直立を保つことは、人間にとってはしっかりと自分の力で自立することと同じです。

を張る土が少ない場合は、地上の部分が繁れば繁るほど、安定感を失って転倒の危険が増します。

次に、立派な木に育つには、木と木の間に適当な空間があることが重要で、密生している場合や無駄な枝が繁茂している場合などは、刃物で間引きをしたり枝打ちをしたりする必要があります。

人間に比定しますと、命式表に木質が多すぎる場合と考えてください。

木質(樹木・草花)は活力の源であり物事の発展の出発点となりますので、季節を調和させる働きがあると考えます。

質が生まれる前のところは、冬の季節の木で、干支で言えば『甲戌・乙亥』。

質が最も活気を得る季節は春ですから、干支で言えば『甲寅・乙卯』

質が旺地をすぎた木質としての余生の干支を『甲辰・乙巳』。

以上に挙げた木質の干支(エネルギー)を、生きている木、活木とします。

質が金質によって剋されるところは、木質が葉を落とす秋とし、干支で言えば『甲申・

酉』

木質が燃やされて生気を失う夏は、干支で言えば『甲午』、乾燥した土で水不足に陥り枯れる可能性がある場合、干支で言えば『乙未』。

水辺(子)に生える木は、水に根本を表れ倒れるリスクのある『甲子』と、雪解け水の多い湿土(丑)に生える木も、倒れ安かったり根が流されやすかったりしますので、『乙丑』も甲子と同じく、生存と旺気の狭間にあるとみなし、生まれてすぐに死んでしまう夭折の木質とします。

まとめますと、

●活

 甲戌・乙亥・甲寅・乙卯・甲辰・乙巳

死木

 甲申・乙酉・甲午・乙未・甲子・乙丑

なります。

生木

生木は、基本的に寒い季節ですから、暖かい火質が必要です。

火質があるということは、木質にとって太陽の暖かい光りがあると言うことです。

そのため、丙と丁が守護神の候補となります。

命式に丙とか丁の火質があれば、人間として順当な人生を送れるということになります。

死木

気を失って枯れた木は、鋸や鉈(刃物)で切り出してこそ、材木として人の世の役に立ちます。

刃物は、金質ですから、庚か辛が守護神の候補となります。

さてここでもう一度、活木と死木を自然界に置き換えて考えてみましょう。

木は、存在そのもが命の源泉であり、自然界にあるそのままの姿が美しいのですが、金質で剋されたりすると傷付いてしまいます。

木は、活木と違い、火質があれば火質を生じる役目(木生火)のため、火は生じますが自分の存在は消えてしまいます。

活木は火質を得るとますます隆盛になりますが、死木は自らを無の存在にしてしまうのです。

こう考えると、活木と死木は同じ木質であっても、陽と陰の関係だと言えます。

また、死木は、水質に生じられますので一見良いようですが、甲子と乙丑でも述べたように、勢いを増した水質に倒されてしまいますので、守護神にはなりません。

死木を材木として活かしたり、枝打ちなどの役目をする質と、乙未などの焦土に水を与える水質の力が均等にある場合は、一応良運に入れます。

ただし、秋生まれの人にとっては、金質が過剰にある状態となり、秩序なく傷つけられることになりますので、木質の秋生まれは最悪な命式だと言えます。

もちろん、改善策はあります)

次回は、春生まれの木質について解説します。

2015-05-26 創喜