算命学10分レッスン(623日目の2)貴幼法の実例その3
貴幼法の実例その3
今回は、2014年10月31日生まれの男の子の育て方を見て行きます。
この子の中心星は『司禄星』ですから、貴幼法に於ける司禄星の基本的な読み方を書いておきますので、良く読んでおいてください。
全てを覚える必要はありません。
要点を頭のどこかに記憶することが大切です。
総合的にみた個人的な見解は、来週の月曜日にアップする予定です。
命式
乙 甲 甲 石門 天貴
亥 戌 午 玉堂 司禄 鳳閣
壬 戌 丁 天極 石門 天庫
天中殺は『申酉』
この子の陽占の中心星は司禄星です。
従って、貴幼法の対象は、司禄星ということになります。
司禄星
総論
司禄星は陰の中央気運です。
意味としては、長となる人が座る定位置で、内面的に自己の存在をアピールする引力本能、つまり、自己顕示欲が強く出ます。
思考の方法は、コツコツと積み重ねて行く蓄積型ですから、物をこの子の欲するままに与えると、何でもかんでも欲しがるような節度の無い子になります。
ですから、与えるなら形の無いもの、つまり知識や想像力などで、自分から努力して何かを掴み取り、蓄積させるという方法を取ることが良いようです。
特に、親や爺婆など人から与えられるものを蓄積する他力本願ではなく、自分の努力で掴み取り蓄積するという考え方を育てなければなりません。
周りの人、環境から与えられたものを確実に蓄積して行く、という思考形態ですから、与えると与えられたという思考が蓄積され、それが当たり前のことになり努力しない人になってしまいます。
思考と行動の原点
思考の形成には、周りからの持ち上げや、物事への期待が大きく影響します。
自らアピールすることは無いのですが、持ち上げられないと、その持ち上げてくれない人への誹謗として表れます。
外面に現れにくい複雑な思考ですが、周りに対しての期待が大きく、それが外れた場合には大きな失望感を味わいます。
期待することは、いつも現実的なことばかりで、夢や希望ではありません。
常に受身ですが、時として、批判や忠告などに形を変えます。
豊かな子供時代を過ごすと、成人してから常に精神不安の状態におかれます。
豊かな子供時代とは、いつも期待した通りの物を買い与えられる状態を言い、それが当たり前になり、手に入れた喜びが心からのものではなくなってしまうことです。
見方によっては、物質的に豊でも精神的には貧乏とも言えます。
貧しい子供時代を過ごす場合、期待したものが与えられず、与えてくれない親などに対する不信感が、心の中に蓄積されて行きます。
そのため、表面は冷静で沈着な人のように見えますが、本当の満足感を味わえない人です。
この司禄星を上手に活かすには、子供の頃に物質的な喜びを極力与えないようにし、芸術的なもの、伝統や文化などの精神的なものを、なるべく多く蓄積させるようにします。
2015-06-25