算命学10分レッスン(623日目)守護神法その22
守護神法22
16、巳(5月)生まれの乙(日柱)
巳月は夏の始まりで、午・未と続く季節を三夏と言っています。
夏の木質に必要なのは、何と言っても癸(雨・露)の水質ですから、守護神としてまず癸を取ります。
ただし、夏至の前と後では少々季節が異なります。
つまり、夏至の前は火質の最盛期に向かう夏であり、夏至の後は太陽の力が少しづつ衰えてゆく季節に入ります。
これを、前者は陽地と言い、後者を陰地と言っています。
そのため、夏至以後はまだまだ暑いという実感がありますが、陰地に入るため守護神には丙と癸を取ります。
夏の季節は、巳・午・未ともに癸が欠かせない守護神となることを忘れてはいけません。
命式に丙があり、地支に丙が内在(28元)する場合、木秀火明と言い、これに癸が1つあれば、立身出世の人となります。
ただし、命式に丙が2つあり、癸が1つある場合、秀才にはなりますが、それほどの出世は望めません。
この場合、丙がそのパワーを洩らすことで守護神にとることはできますが、癸がなければ木秀火明の形にはなりません。
癸が命式に1つある場合、正常な方法を取らなくても目標には到達できます。
ただし、それは大きな成功ではありません。
癸が命式に有り地支に子や辰があれば、それまでと違った道の地道な職業に就き、癸が命式の年柱にあり、己が月柱にある場合は、市井にあって大成功を収めます。
この場合、己で癸が剋されますが、凶運にはなり難いのですが、戊がある場合は戊と癸が干合して火質になりますので、最も悪い形になります。
夏の間の3つの月は、癸が筆頭の守護神ですから、それが干合で他の質に変化することを特に嫌うのです。
つまり、巳月生まれの乙木にとって、戊は忌神なのです。
また、巳月の乙の守護神癸は、季節柄(夏)力を落としているので、水源となる庚や辛があれば、その力を発揮できることになります。
ただし、庚は乙と干合して、金質に変化してしまいますので、辛が主要な守護神になります。
また、戊や己の土質が多いと、癸が因了するため、貧しい人生となります。
(用語解説:旺›相›休›因›死、の五段階はパワーの強弱の基準です)
丙・戊が同時に命式表にあり、地支にも火質や土質が多い場合、目に欠点がでやすく、盲目になる場合がありますので、注意が必要です。
特に、後天運が南の方角(火地)を回るときに、失明の危険があります。
まとめ
巳月生まれの守護神は、
1、癸 のみです。
2015-06-25 創喜