算命学10分レッスン(629日目の2)貴幼法の実例その5
貴幼法の実例その5
先回の貴幼法で、中心星が石門星の子供に対する育て方の概論を記載いたしましたが、何となく頭の中に入っていますか?
今回は、個々に育て方についての所見を書いて行きますが、石門星の方が4名いますので、
準備ができ次第順々に解説します。
しかし、このブログは個人鑑定ではありません。
あくまでも、貴幼法の勉強に資するためのものですから、子供の育て方に関すること以外には触れておりません。
そこのところをご理解の上お読みください。
A子ちゃん
2009年5月16日生まれ
辛 己 己 龍高星 天印星
酉 巳 丑 貫索星 石門星 貫索星
辛 庚 辛 天禄星 龍高星 天馳星
丙 己
戊 癸 天中殺 子丑
58 6 26
A子ちゃん
この子の陰占の特徴は、三合会局が命式内で出来上がっていることと、全柱の天干が陰干ということです。
陽占で見るべきところは、幼年期の十二大従星の天印星です。
この天印星は、人間の一生で言うと赤ちゃんの時期ですから、幼年期にあるということはあるべきところにきっちり納まっていることになり、矛盾の無い幼年期を送れます。
子供らしい普通の子で、特に何かが目立つという子ではありません。
一言で言えば、印象の残らない子です。
印象に残らないということは、悪い意味ではありません。
印象に残らないのですが、とにかくどんな人からも好かれる子です。
もしこの子の自我が強かったり、用心深く付き合う人を選んだりする子なら、天印星が陰転している可能性があります。
全柱陰干の意味は、精神性が強く、どんなことに対しても一生懸命全力で思考するので、現実的に行動する天印星とは矛盾しますので、親としてはなるべく現実と想念が一致するような体験をさせるように心がけることが大切です。
この子の現実に対する対応は、無抵抗で過去や未来についてあまり関心が無いことです。
自然のまま、あるがままに現実を受け入れ、抵抗しないことが周りの人々に影響を与え、知らず知らずのうちにその人の生き方をも変えてしまうという、変な力を持っています。
加えて、この子の命式は、巳酉丑の三合会局が成立していますので、潜在パワーは強いのですが、次々に後天運で三合会局のパワーを分散する刑が回ってきますので、思考が乱されます。
特に酉の年の酉月などは、日柱に自刑が回ってきますので、何かと小さなトラブルを作り出してしまいやすい時期です。
また、この子の天中殺は丑午ですが、年柱に丑があり、生年天中殺を形成しています。
この場合、親はこの子を特段変わっていない普通の子とみるのですが、この子から親を見た場合、親の人間性を理解するのが難しく、いつも違和感を抱えて親と接していると考えることが大切です。
そのため、この子とは親として普通に接してはいけません。
この子の思考は、周りのみんなの賛同を得ることで自己を固めて行きますが、もちろん親にもいろいろ経験したことを話し、同調を求めて来るでしょう。
その場合に、この子は親に尋ねているのではなく、自分の考えに同調してくれることを期待しているということを理解しなければなりません。
この子が、言葉の裏にどんな意味を持たせているかを推し量らなければならないのです。
その意味で、少々面倒くさい子ですが、親としてはこの子をいろいろなサークルに入れたり、ママ友付き合いを頻繁にしたりして、なるべくこの子を人の出入りの多い環境に置く事です。
また、仲間作りを促進できるような環境、例えば夏季や冬季の旅行を伴う校外学習などにも積極的に参加させ、親以外の人たちと接する機会を作ってあげましょう。
北方龍高星の特徴は、幅広く情報を集め、自分に役立つものか役立たないものかをえり分けるということです。
この子を育てるのはかなり難しく感じますが、コツを掴んでしまえば親が関わらなくても勝手に育ってくれるので、考えようによっては楽でもあります。
もともとこの子の性情は、清濁合わせ呑むことが特徴ですから、親としては「こうだ」と決め付けないで、臨機旺変な子育て対応が必要です。
とにかく、良い指導者と巡り合わせてあげるようにしてください。
2015-07-06