算命学10分レッスン(632日目の2)貴幼法の実例その7

算命学10分レッスン(632日目の2)貴幼法の実例その7

 

 

C子ちゃん

2002年3月15日生まれ

 癸 壬       龍高星 天極星

 卯 午   調舒星 石門星 調舒星

丁 乙 丁   天極星 玉堂星 天将星

31 40 19

       天中殺 辰巳

この子の命式の特徴は、陽占に七殺が2つあることです。

特に、精神星の 調舒星が現実性の横線にあり、南方の玉堂星と激突しているので、かなり内面的な葛藤を抱えた難しい子です。

そして、十二大従星の初年期も天極星と、肉体から魂が離脱した時期を象徴する星で、どこを見ても現実世界の存在がありません。

柱も甲午と下から火で炙られている樹木ですから、苦しい状況に置かれています。

そんなことを加味すると、この子には、貴幼法以前に心の平和をどうやったら実現してあげられるかを考えることが急務です。

この時期の天極星は、身体があまり丈夫ではないことを暗示しています。

もし身体が丈夫なら、精神的な辛苦を抱え込んでいる可能性を考えなければなりません。

つまり、あまり身体が丈夫でなくても、それはそれで宿命通りなので心配する必要が無いということです。

また、人の言うことに逆らうことをしないので、素直な良い子にみられたり、要領の良い子と見られたりしますが、そのような行動に惑わされずに、親としては少し厳しめにしつけることが肝心です。

伝統的で芸術的な習い事をさせるのも、調舒星が2つもあるので合っています。

午を良い方向に導くためには、今ブログでアップ中の卯月生まれの甲を参考にしてください。

ただし、第一の守護神『庚』を取れる命式ではありませんので、守護神法では大きく改善することは難しいでしょう。

そのため、陽占の改善策を考えることがひつようです。

七殺をどう改善するかというと、通干支法を使います。

調舒星と玉堂星の七殺ですから、木質の貫索星か石門星を使います。

この子の場合、幸いなことに中心星が石門星ですから救われていますが、七殺が2組ありますので、まだまだ木質の助けが必要です。

質の石門星は陰ですから、できれば陰同士の七殺には陽の木質(貫索星)を使いたいところです。

索星の質の多い人との交流を蜜にすると心が落ち着いてきます。

具体的にどういうことかと言いますと、貫索星は個の守りですから、守りの強い人との交流もしくはそのような行動を取らせることです。

とは言っても、現実の子育てや生活の中でどうしたら良いのか、わからないと思います。

私も、この子の生活環境を知りませんので、断定的なことは言えませんが、考え方の一つとして参考になるかどうかわかりませんが、提案をしておきます。

この子の北方の龍高星は、平均的・常識的という言葉に当てはまらない家庭で育つことが良いとされていますが、今の環境は多分平均的な家庭で育てられているものと思います。

平均的な家庭では、日々の平安は親が守ってくれますので、貫索星の出番がありません。

そこで、親としてはなるべくこの子に自分を守らなければならない環境、を与えることをお勧めします。

具体的には一人で留守番をする機会をなるべく多く作るということです。

親がやたら外出する機会を作るということです。

もちろん、女の子ですから、留守番をさせる時には細心の注意を払わなければいけません。

誰かが来ても絶対に玄関の鍵を開けてはいけないとか、すぐに緊急の連絡が取れるようにしておくとかです。

その他にも、守るべき役割を与えることができれば、それでも構いませんし、貫索星の多い人が身内にいたらなお結構です。

もし、塾や習い事をさせるなら、先生を選ぶ基準にもしてください。

索星の多い子が親友にいてもこの子は救われます。

以上のことを念頭に於いて、石門星の貴幼法も活用してください。

この子は、本人が意識しているといないに関わらず、見た目では判断できない内面的な葛藤を持っているということが基本です。

また、この子が社会に出るときまでには、お母さんはしっかり算命学を身に付け、中年期の天将星へのジャンプが上手にできるようにしましょう。

2015-07-09