算命学10分レッスン(634日目の2)貴幼法の実例その8

算命学10分レッスン(634日目の2)貴幼法の実例その8

 

D男ちゃん

2014年4月3日生まれ

 丁 甲        貫索星 天極星

 卯 午  禄存星 石門星 調舒星

戊 乙 丁  天堂星 調舒星 天将星

41  4  31

          天中殺 寅卯

この子の命式の特徴は、生月天中殺があることです。

もちろん、貴幼法の適用は有効ですが、それを踏まえて調舒星の陽占天中殺を考察しなければなりません。

すると、調舒星天中殺の現象に見逃せない箇所が見られます。

命学は無情の学問ということを充分ご承知の上で、このブログを読まれていることと思いますので、敢えて改善策を考えるために触れますと、この子は肉親との縁が薄いということです。

つまり、両親と生き別れるか、死別するかしやすいのです。

現実に起こったら大問題ですが、改善が出来ます)

しかし、この子には東にもう一つ調舒星出ていますので、改善する余地は充分ありますので、現実の命式をしっかり受け止め、じっくりと改善策を講じて行きましょう。

調舒星天中殺の解説を書いておきますので、良く読んで理解を深めてください。

調舒星の世界は、現実への反発・反抗・孤立の世界であり、その大元は空想や夢想のロマン溢れる世界です。

調舒星天中殺は、その調舒星が不自然融合する世界ですから、反発・反抗の精神がなくなり調舒星の繊細な神経からくる現象が、内向きに現れる場合と、外向きに現れる場合の差が大きくなります。

喜怒哀楽の表現がオーバーで、自覚しているものの自制できないのです。

両親と早く死に別れたり生き別れたり、何らかの事情で親との縁が薄く、悲しい目に会い易いで、物質的な恩恵を受けても、精神的に恵まれることが少なく、自分を周りの者に認めさせたいという、自己顕示欲が強く心を支配しますが、社会の表面にでることを嫌います。

自己顕示欲の強い調舒星が、不自然融合の天中殺であるため、認められながらも隠れた存在でありたいという矛盾した行動になるのです。

これは、 調舒星天中殺が若い頃から自分自身を見つめる力を持ち、その自己観察力社会の表に出て、重責を負うことに恐れを為してしまうからです。

このような状態は、一種の悟り悟りとも引っ込み思案とも言えます。

ただし、この引っ込み思案の現象は、調舒星天中殺が起こす現象で、本人が引っ込み思案になったり、無責任な人間であったりするのではありません。

社会に多大な影響を与えながら表に出ない存在、つまりフィクサー・宗教家・思想家などが調舒星天中殺所有者の生きる世界なのです。

調舒星天中殺所有者の最大の弱点は、経済観念が薄いので現実的な行動や思考に迎合できず、ビジネス(金儲け=商売)の世界では通用し難いということです。

調舒星天中殺所有者の肉親縁が薄いという特徴が、精神性の強さを作り出し長命となるのですが、精神性の強さだけでは現実世界で生きて行けません。

そのため、現実世界で生活に追い込まれると、内向した場合には自らの命を絶つような行動に出ることもあります。

その場合、陽占天中殺の特徴として、自分の意志に関係なくエネルギーだけがかってに動いてしまうので、自分だけだ無く周りをも巻き込み、滅亡させようとすることもあります。

具体的には、放火や無理心中などの犯罪的な行為として、他人の命を奪い、自滅するような行為となって現れることもありますので、改善策を講じることが是非とも必要です。

以上が、調舒星天中殺の概論です。

こういった現象は、学校を終え社会に出る頃から現れ始めますので、この子にはまだまだ改善するための時間がたっぷりあります。

決して親は動揺せずに、算命学の特長(改善が出来る)を信じて、しっかり対応してください。

2015-07-14